口呼吸が虫歯や歯周病を悪くする原因
口呼吸と虫歯、歯周病の関係メカニズムについて書いてみたいと思います。
福岡県飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・小児歯科・インプラント・ホワイトニング)の安藤です。
今回は、なぜ口呼吸がいけないのか?
口呼吸と虫歯、歯周病の関係についてご説明していきます!
1.風邪・アレルギー鼻炎・喉の疾患になりやすい
空気中の無数のホコリや花粉、目に見えないウィルスや化学物質など、私達にとって好ましくない物をダイレクトに体内に取り込んでしまうため、免疫力が低下します。
鼻から入った空気はこれら異物の多くが除去されるので、口から入る空気より、感染症にかかるリスクが少なくなります。
2.虫歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなる
口の中が乾燥するので、唾液による殺菌や消毒作用が発揮されず、口の中は雑菌などが常に繁殖しやすい状態になります。むし歯や歯周病が起こりやすく、口内炎、ヘルペスなどもできやすくなります。
※唾液の作用には、6つの作用があります!
◆抗菌作用
唾液に含まれる「ラクトフェリン」などの抗菌物質が虫歯菌や歯周病菌の侵入を妨げ、増殖を防ぎます。
◆歯の再石灰化作用
食事で口の中は酸性になり歯の表面のミネラルが溶け出されますが、唾液があると元に戻り、虫歯を予防します。
◆浄化作用
唾液は口の中の細菌や食べかすなどを洗い流してくれ、口臭の予防に役立ちます。
◆消化作用
唾液に含まれる酵素「アミラーゼ」が食べ物の消化を促進して、吸収しやすくします。
◆潤滑作用
口腔内の粘膜を潤し、発声や食事をしやすくします。
◆味覚作用
唾液が食品の成分を溶かして、味を感じやすくします。
3.くちびるがカサカサになる
4.口まわりの筋力の低下によって面長・たるみがちな顔つきになる
5.歯並びや姿勢が悪くなる
歯は、頬や唇の筋肉、舌などがそれぞれに機能した状態で、力のバランスがつり合った所に並ぶようになっています。口が開いている時間が長いと、唇などの筋肉がうまく発達せず、本来、歯を外側から抑えている力が弱くなるため、歯が前に出てきてしまいます。
もちろん、虫歯や歯周病が悪化しないためには、みなさんが毎日している歯磨きも大切です。
しかし、口呼吸が癖付いてしまうと、風邪ひきやすくなったり、歯並びや虫歯、歯周病の悪化、口臭など、色々なことに影響を及ぼしてしまいます。
なので、日頃から鼻で呼吸するように注意する必要があります!
私も含めてですが、虫歯や歯周病が悪化しないように日頃から鼻で呼吸できるように気をつけて過ごしていきましょう^_^