赤ちゃんの歯はいつからできるの?
赤ちゃんの歯は生後6カ月~7カ月ごろになると生え始め、3歳頃には生えそろいます。そもそも、この赤ちゃんの歯はいつの頃に形成されて来るものなのでしょうか?今回は赤ちゃんの歯がいつからできるのかをお話します。
福岡県飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・小児歯科・インプラント・ホワイトニング)の歯科医師の今井若奈です。
みなさん、赤ちゃんの歯っていつから作られてるのか考えたことありますか?
赤ちゃんの歯はお母さんのお腹の中で胎生7週頃(妊娠3カ月頃)からでき始めます。
歯はコラーゲンというたんぱく質でできた繊維の網に、カルシウム、リンなどのミネラルが結合して作られます。
*2~4カ月頃・・・乳歯の歯胚(歯の芽)ができ始めます。
*5~7カ月頃・・・乳歯は4カ月の後半から歯の石灰化(硬くなる)が始まります。
*~お誕生・・・乳歯が生える準備ができました。誕生頃より永久歯の石灰化が始まります。
乳歯は赤ちゃんがお腹にいる時からすでにでき始めているので、生まれてくる赤ちゃんの為にもバランスの良い食生活を心がけることが大切です。
そこで、妊娠中に赤ちゃんの歯を丈夫にするには何を食べれば良いのでしょうか?
歯の栄養には、カルシウムだけでなく、たんぱく質、リン、ビタミンA,C,Dの栄養素を含む食品をバランスよく取ることが大切です。カルシウムとリンは歯の石灰化の為の材料にたんぱく質は基礎となり、ビタミンAは、歯の表面のエナメル質の土台となり、ビタミンCは、もう一層下の象牙質の土台となり、ビタミンDはカルシウムの代謝や石灰化の調整役となります。なお、現在の厚生労働省の食事摂取基準では、妊娠中はカルシウムの吸収率が高まることから、妊娠中に必要なカルシウムの1日の所要量は成人女性と同じ600~700mgです。
【歯に必要な栄養素】
歯の基礎をつくる | たんぱく質:あじ、卵、牛乳、豆腐 |
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歯の石灰化を助ける | カルシウム:ひじき、チーズ、しらすぼし リン:米、牛肉、豚肉、卵 |
歯の表面のエナメル質をつくる | ビタミンA:豚、レバー、ほうれん草、にんじん |
歯の象牙質を作る | ビタミンC:ほうれん草、みかん、さつまいも |
カルシウムの代謝や石灰化に影響 | ビタミンD:バター、卵黄、牛乳 |
妊娠中は栄養のバランスを大切に生まれてくる赤ちゃんに強い歯をプレゼントしたいですね!
そして赤ちゃんが生まれたら口腔ケアの始まりです。乳歯もまだ生えてない頃(生後6カ月頃まで)、生まれてすぐの赤ちゃんの口の中には、虫歯菌はいません。しかし徐々に周りの大人や兄弟などから虫歯菌が赤ちゃんの口の中へ移行し、歯が生え始めた直後からその表面に住み着こうとします。その時甘いものを与えていると、虫歯菌が早い時期に住み着いてしまいます。だから、歯が生える前からの予防が大切です。
ハート歯科クリニックいまいでは、0歳からはじめるプチキッズスクールも開催いたしております。健診はもちろん、はみがきのやり方や、歯並び、0歳~2歳向けのセミナーも行っていますので、ぜひご参加もお待ちしております。