歯みがきを嫌がる子への対処法
まだ子どもが小さいけど、歯磨きはスタートした方が良い?嫌がってしまうけどポイントはある?そんな疑問にお答えします!
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科、小児歯科、矯正歯科、審美歯科、インプラント、ホワイトニング、インビザライン矯正)の歯科医師の仲宗根美由紀です。
当院には、たくさんのお子様とその保護者の方が来院されます。その際に、
「歯磨きはもうスタートした方がいいですか?」
「仕上げ磨きを嫌がります」
との声をよくお聞きします。
今日はそんな疑問やお悩みにお答えしていきます。
【0歳〜1歳】
個人差はありますが、生後7か月頃から下の前歯が生え始めます。歯みがきをスタートする1つの目安となる時期です。
しかし、この頃はお口の中が敏感で、歯みがきに対して、「口の中に異物が入ってききた」と不快感を感じて嫌がってしまいます。
そのため、「まずは歯みがきに慣れさせる」ことが大切です。
◉ガーゼでお口の中を触れてみる
まずは唇をちょんちょんと触れてあげ、慣れてきたら歯茎や頬の内側の粘膜などをマッサージしてみましょう。なるべく早い時期から行い、慣れさせてあげると、歯みがきスタートがスムーズになります。
◉綿棒で生え始めの歯を拭う
生え始めの歯は、まだ歯茎から出ている面積も少ないので、無理に歯ブラシを当てようとすると歯茎が痛かったりします。
赤ちゃん用のブラシで優しくみがきましょう。綿棒やガーゼで、歯の部分を拭ってあげるだけでも大丈夫です。歯みがきトレーニングの一環にもなりますよ。
◉赤ちゃん用のシリコン歯ブラシを噛ませる
お口の中でカミカミしてもらうことで、お口の中に物が入ることに慣れていきます。
【1歳〜3歳】
3歳になる頃にはすべての乳歯が生えそろってきます。
離乳食から大人と同じ固形食を食べるようになってくるため、歯磨きの習慣を身につけることが大切です。
イヤイヤ期も始まるこの時期の歯磨きポイントは以下の通りです。
◉お子様が好きな味の歯磨き粉を使う
お子さんに選んでもらい、ハッピーな気分で歯みがきをしましょう。
◉短時間で手早く
この時期は、なかなか集中力が続きません。数を一緒にカウントしたり、歌を歌ってあげたりしながらしてみましょう。
◉前歯を磨くときは、「上唇と歯茎とのスジ」に当てないように注意!
上唇の裏側には、「上唇小帯」というスジがあります。前歯を磨くときには、このスジに歯ブラシが当たらないよう気をつけましょう。ここに当たって痛みがあると、歯ブラシを嫌がってしまいます。
【子供が自分で歯みがきを始める時間は?】
スプーンを自分で使えるようになってきたら、歯ブラシを持たせてみましょう。
ただし、必ずそばで見守って下さい。歯ブラシを口に入れたまま、走って転んだりしてしまうと、喉に刺さってしまうなど怪我をする可能性があります。
最後は仕上げ磨きをしてあげましょう。