歯磨き粉の使い過ぎはNG
歯磨き粉の使い過ぎは、泡で磨いた気になっているだけです
少量でもしっかり磨けば大丈夫👍
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、吉田萌音です。
毎日の歯磨きに欠かせない歯磨き粉!
スッキリとした清涼感のある香りや、泡立ちが「しっかり磨けている」という感覚を与えるため、つい多めに使ってしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、歯磨き粉の使いすぎはおすすめできません。
むしろ、適切な量を守ることで、より効果的に歯を守ることができるのです。
成人が歯磨き粉を使う場合の適量は、約1〜2cmだとされています。
これは歯ブラシの毛先に軽くなじむ程度の量で十分であり、たくさん出す必要はありません。
歯磨き粉を使いすぎると起こりやすい問題のひとつが、泡立ちによる磨き残しです。
歯磨き粉を多く使えば使うほど泡が立ちやすくなり、その泡で口の中がすぐにいっぱいになります。
すると、「もう十分磨けた」と錯覚し、まだ汚れが落ちきっていない状態でも歯磨きを終えてしまいがちになります。
また、泡が多すぎると歯の細かい部分が見えにくくなり、丁寧なブラッシングがしにくくなるというデメリットもあります。
もうひとつの問題は、歯や歯ぐきを傷つけてしまう可能性です。
歯磨き粉には研磨剤や発泡剤などが含まれており、それ自体が悪いわけではありませんが、過剰に使うことで歯の表面(エナメル質)を削ったり、歯ぐきを刺激してしまったりすることがあります。
歯の表面が削れてしまうと、知覚過敏にもなります。
特に、力を入れてゴシゴシ磨いてしまう人にとっては、使いすぎがダメージの原因になりやすいのです。
本来、歯磨きにおいて一番大切なのは、「どれだけ丁寧に磨けているか」です。
歯磨き粉はあくまで補助的な役割を持つものであり、少量でも効果的に使うことが可能です。
泡立ちや爽快感に頼りすぎず、ゆっくり時間をかけて、正しいブラッシングを行うことが、むし歯や歯周病の予防につながります。
歯磨き粉は「多ければ良い」というものではありません。
むしろ、適量を守ることが歯の健康を守る第一歩です。
歯磨き粉にはジェルタイプで泡立ちが無いものもありますので、自分に合う歯磨き粉を探してみるのもいいかもしれません。
毎日の習慣を少し見直すだけで、あなたの歯はもっと丈夫で長持ちするようになります。
今日からさっそく、歯磨き粉の量を意識してみてはいかがでしょうか?