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歯の豆知識

アライナーの着色を防ぐコツと対処法


  • 中高生の矯正

アライナーは毎日長時間使うものだからこそ、少しの工夫や習慣でキレイな状態を保つことができます。今回は、アライナーの着色を防ぐためのポイントと、万が一汚れてしまったときの対処法をご紹介します。


こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、吉田萌音です。

 

アライナーの着色を防ぐコツと対処法

透明で目立ちにくいアライナー(マウスピース矯正)は、装着していることを他人に気づかれにくく、快適に歯並びを整えられる点で人気の治療法です。ただし、正しい使い方をしないと、アライナーに着色やにおいがついてしまい、せっかくの透明感が台無しになってしまうこともあります。

着色を防ぐための4つの習慣

【1】飲食の際は必ず外しましょう

アライナーをつけたまま飲食すると、食べ物や飲み物の色素が付着しやすくなります。特にカレーやミートソースなどの濃い色の料理、コーヒー・紅茶・赤ワインなどの飲み物は着色の大きな原因です。

基本的に「水」以外はアライナーを外してから口にするのがベストです。熱い飲み物はアライナーが変形するリスクもあるため、温度にも注意してください。

【2】喫煙は控えるのがベター

タバコのヤニはアライナーの透明感を損ない、黄ばみやにおいの原因になります。健康面から見ても、矯正中は禁煙を心がけることが理想です。

【3】こまめな洗浄を習慣にしましょう

アライナーを外した際は、なるべくすぐに流水で軽くすすぎましょう。さらに、1日1回は専用の洗浄剤を使って丁寧に洗浄すると、色素や雑菌の付着を防ぐことができます。

歯ブラシでやさしくこするのはOKですが、研磨剤入りの歯磨き粉を使うと表面に傷がついて、逆に着色しやすくなるので注意が必要です。

【4】保管も「清潔に」がポイント

外したアライナーをティッシュに包んで置いておくと、乾燥して雑菌が繁殖しやすくなり、においや着色の原因に。

必ず清潔な専用ケースに入れ、直射日光や高温の場所は避けましょう。ケースも定期的に洗って清潔を保つことが大切です。

もし着色してしまったら? 対処法を紹介

【1】洗浄剤でつけ置き洗い

軽い着色なら、ドラッグストアなどで購入できるマウスピース用の洗浄剤を使って、10~15分程度つけ置きすることで改善されることがあります。毎日ではなく、週に1〜2回のペースで使うと効果的です。

【2】自己流のケアは注意が必要

ネット上には重曹や酢などを使った自宅ケアの方法も見られますが、アライナーの素材によっては変形や劣化を招くこともあります。必ず歯科医院の指導のもとで行いましょう。

【3】歯科医院に相談を

市販の洗浄剤でも落ちないような強い着色や、変色・においが気になる場合は、無理にこすったりせず、当院にご相談ください。

まとめ

アライナー矯正中の「透明感」は、正しい使い方と毎日のケアでしっかり守ることができます。飲食時の扱い、洗浄の習慣、保管方法など、少しの気配りが美しい見た目をキープする秘訣です。着色が気になったときは、無理に自己流で対処せず、いつでもお気軽に私たちにご相談くださいね。

患者さんが快適に矯正治療を続けられるよう、サポートさせていただきます!