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歯の豆知識

正しい虫歯予防を知り、虫歯ゼロへ!


  • おこさま向け

完璧な虫歯予防のためには歯みがきだけでは、不十分なのです。
今回は歯を丈夫に保ち、虫歯予防の4つのポイントをお伝えします。

こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、吉田萌音です。

歯みがきを頑張っていたら絶対に虫歯にならないと思っていませんか?

実は歯みがきだけでは、完璧な虫歯予防にはなっていません。今回はむし歯の予防の柱として4つのポイントをお話ししていきます。

虫歯予防  4つのポイント

1.歯みがき

食事の度に口腔内は酸にさらされています。さらに食べたものが歯に残っていることで酸が歯を溶かし続け、虫歯になってしまうのです。

歯みがきでは、虫歯の原因菌であるミュータンス菌を除去する事が出来、酸を作り出す糖質も除去する事が出来ます。

歯磨きをしなければプラーク(歯垢)が、歯の表面全体を覆うってしまいます。さらに表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失い、色も黄色を帯びて本来の歯の美しさを失ってしまいます。

2.フッ素+キシリトール

フッ素は海藻類にも含まれる自然界の物質。

「歯のエナメル質を強くする」「初期虫歯の修復を助ける」などの成果があります。

《日本で使用されている商品のフッ素濃度の目安》

★歯科医院で塗るフッ素  ⋮ 9000PPm

1歳頃から歯科医院で高濃度のフッ素を塗ってもらうことができます。

毎日のホームケアによるフツ素使用に加えて15才ぐらいまで、年に3~4回塗るとより効果的です。

ジェルタイプ歯みがき⋮ 500~950ppm

研磨剤が入っていないので、うがいができない時期や仕上げ磨きの時に使用することで、虫歯の予防になります。ジェル状のものでも、歯科専売のものでは浸度の高いタイプがあります。

歯磨き嫌いの子には、簡単に口腔内に広がるスプレータイプを使用するのもオススメです。

★フッ素ペースト⋮ 950~1450ppm

うがいが出来るようになったら研磨剤入りの歯みがき粉を使用しましょう。研磨剤によりプラーク(歯垢)を除去してくれます。

大人用も子ども用もフッ素の濃度はほぼ同じです。

★キシリトール

キシリトールは白樺や経の木などが原料の天然素材の甘味料です。

お砂糖と同じくらいの甘さがありますが、キシリトールは虫歯の原因となる酸を作りません。

【効果】

・プラーク(歯垢)を作る材料にならない効果

・プラーク(歯垢)の量を減らし、ハミガキの時落としやすくする。

・再石灰化を助ける

・ミュータンス菌を減らす

3.正しい食生活

★だらだら食べはNG!

食事をするとお口の中は、酸性に変化します。

だらだら食べをしていると酸性の状態が長く続き虫歯のリスクが高くなってしまいます。

・おやつは時間を決めて食べる(食事3回おやつ1回)

・キャンディーやハイチュウなど歯に残りやすいものは避ける。

「だらだら食べ」ではなく「まとめ食べ」を心がけましょう。

★家族内で感染させない!

赤ちゃんが生まれた時は虫歯原因菌のミュータンス菌は存在しません。

ご家族の口移しや、スプーン等の使い回しや食べかけを与えるなど唾液を介して感染します。

赤ちゃんとのスキンシップをやめる必要はありませんが、噛み砕いた食べ物を与えたりするのは、絶対にやめて下さい。

4.定期検診

健診は年に34回が目安!

健診は虫歯がないか、きちんと虫歯が予防できているか、歯科の先生にチェックしてもらえるよい機会です。

また歯みがきだけでは落とせない汚れや歯石の除去等、専用の機械を用いて口腔内を清潔に保ちお口の健康を守ります。

初めての歯が生えたときから、定期的な検診、フッ素塗布を行うことで歯を丈夫に保ち強くしてくれます。

これらの、4つのポイントが虫歯予防においてとても重要なのです。

ポイントを日常生活に取り入れ虫歯ゼロを目指しましょう!