カリオスタット検査って何?
色の変化によって虫歯の可能性を予測する検査「カリトスタット」についてお話します。
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、福間裕仁です。
今回は、虫歯の可能性を予測するカリオスタット検査について、お話していきます。
カリオスタット検査とは?
カリオスタット検査とは、口腔内のプラーク(歯垢)中の虫歯菌(ミュータンス菌)の作る酸の量・強さを検査するものです。
色の変化によって、判定することで虫歯リスクを知り、予防と対策を行います。
【検査方法】
①プラークを綿棒でぬぐい、採取したプラークを専用の試験管に入れます。
②48時間(2日間)培養すると結果が出ます。
【結果判定】
結果は、4段階になっています。

酸などが多いほど液の色が青→緑→黄緑→黄となり、むし歯に対する危険信号を示します。
青→今のところ口腔内はきれいです!この状態を維持出来るよう適切な食生活・歯磨きを続けましょう!
緑→やや危険です。食事やおやつの後はすぐに歯磨きを心がけます。また、食生活には気をつけ砂糖を多く含む飲食物はできるだけ避け、間食の時間は決めましょう。
黄緑→危険です。ここままの状態ですと虫歯ができ、さらに増える危険性があります。口腔内は常に清潔に保ち、食事やおやつの後はすぐに歯磨きをしましょう!砂糖を多く含む飲食物は極力避け、食生活の改善を行います。間食の時間は決め、回数は減らしましょう。
黄→非常に危険です。このままの状態ですと、虫歯が増加していきます。口腔内には既に虫歯が出来ている可能性が高く、進行すると痛み等の症状が出てきます。虫歯が進行しないように、食事やおやつの後の歯磨きを徹底し、食生活を見直し改善しましょう!間食の時間や回数を決めるのはもちろん、お口の環境に良いものを選び、十分気をつける事が大切です。

図のように虫歯は、①歯(質)②虫歯原因菌③飲食物に含められる砂糖が一緒になった時に、ミュータンス菌等の虫歯菌が酸を作り、その酸によって歯が溶けてしまうことで虫歯になります。
また、この3つ+時間が大きく関係します。
間食の時間を決めていなかったり、ダラダラ食べを行うと、口腔内は長時間にわたり酸におかされてしまいます。
さらに、時間を決めて食べていても飴やキャラメルのような歯にくっついてしまうものは、食べ終わったあとも、歯に付着して残ったものが歯を溶かす原因となってしまうため避けましょう。
「間食=おやつ」ではなく、おにぎりや果物など健康に良いものを摂取するように気をつけるとなお良いです。
なおカリオスタット検査は、1歳頃から行えます。
お母さんやお父さん、それと周りの大人達から赤ちゃんへ、虫歯菌を感染させることで虫歯発生のリスクとなるとも言われています。
また0〜3歳頃が1番重要で、口腔内の環境が決定してしまいます。
ハート歯科クリニックいまいでは、カリオスタット検査の判定結果をもとに、一人一人にあった虫歯予防や食生活やブラッシングの指導を行ないます!
加えて定期検診で、フッ素塗布により歯の質を強くし、虫歯0を目指しましょう!
