悪い顔を作る習慣に注意
皆さんは悪習慣によって歯並びや噛み合わせに影響するのはご存知でしょうか。
今回は悪習慣における影響と対策についてお話しします。
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、福間裕仁です。
歯並びが悪くなる原因の1つに、毎日の習慣があげられます。歯並びの悩みは大人になっても付きまとうので、子どものうちからできる対策はしておきたいところです。
そこで今回は、子どもの歯並びに悪影響を与える習慣と、その対策についてご紹介します。
🦷顎関節に負担がかかりやすい理由

からだの一番上にある関節はあごの関節です。地面から離れるほどバランスをとるのは難しくなりますから、全身のバランスを最終的に決めるのは顎の関節なのです。転びそうになったときに思わず歯を食いしばったりするのもそのためです。顎関節に負担がかかりすぎると関節症になる危険もあります。
頭の重さは約5キロあり、ボーリングの球とほぼ同じ重さです。子どもでも3キロ以上の重さがあります。これだけの重い頭を支えなければならないため、悪い姿勢が習慣になってしまうと、関節に無理をさせることはもちろん、全身にさまざまな問題が起こります。頭だけがいつも傾いていると、バランスをとるために頬枝をついたり腕で支えたりする癖がついてしまいます。それにより、頭の重さがあごや歯列に加わって変形が起こるのです。
からだの中では唯一、下あごと舌はどこにも固定されていないたの、いつも不安定です。不安定なために悪習慣の原因になりやすいのです。
🦷頬杖は顔・歯列を変形させます

頬杖が習慣になると左右の顎や関節などの形が非対称になり、顎関節症を発症させる可能性があります。
また、頭の重さが歯列にかかり上下顎の歯列がゆがみ、奥歯全体が内側に傾斜してしまいます。
読書が好きな子どもだと、布団の上にうつぶせになって、顎を枕にのせて本を読むことで、下あごが後退します。椅子に座って読むように注意してあげてください。
その他にも、寝るときにいつも左右どちらか一方を下にする癖があると、頭の重さで顎が変形してしまうことがあります。うつぶせ寝の癖がある場合も同様です。ただ、子どもは寝ているときによく動きますから、一定の力が長時間加わることは少ないでしょう。どうしても心配であれば、寝てすぐと、夜中と朝方に姿勢をチェックしてあげてください。
🦷左右の歯が同じように使えていますか?
左右の奥歯で約等に噛むことも大切です。片側だけで噛んでいると口輪筋や頬節の発達に偏りができて、左右非対応の顔立ちになってしまいます。
口筋が正常に使えているかどうかは簡単なチェックでわかります。唇を左右に動かしてもらい、同じように動くかを観察します。
正常ならば口は左右に同じように動かせます。
次に舌を出したままで同じ動きをしてもらいます。左右対称であれば合格です。もし非対称でしたら、対称に動くように練習をしましょう。
🦷片噛みのチェックをしてみましょう
顔つきが左右非対称の場合、原因が頬杖などの外部の力によるものか、片噛みによる機能性の問題なのかは観察が必要です。
食べ物を咀嚼するときに使う筋肉は咬筋と側頭筋の二つです。
指で触って筋肉の動きを調べることで片噛みのチェックができます。
側頭筋はこめかみに指を当てて噛めば動きを観察できます。
咬筋は下顎の曲がった角(エラ)のところに指を3本を当てます。普通に噛めば薬指と中指が動きます。強く噛みしめると咬筋の深部にある筋が動くので、人差し指まで動きます。人差し指が動くように食材をしっかり噛みましょう。噛んだときに筋肉が左右均等に動くかもチェックしてください。均等でなければ片噛みをしています。
これらの悪習慣は歯並びや噛み合わせを悪くさせる原因になります。手遅れになる前に、悪習慣をやめる努力が必要です。
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