歯肉ライン(スマイルライン)の大切さ
――歯だけじゃない、“歯ぐき”が笑顔の印象を決める理由――
「歯が白くないと見た目が気になる」「前歯の形が気になる」など、審美面で相談される方の多くは“歯そのもの”に注目されています。
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、重信 圭佑です。
実は笑顔の印象を大きく左右しているのは、歯だけではありません。歯の周りをふちどる“歯ぐきのライン”、つまり「歯肉ライン」も重要な役割を担っています。歯肉ラインとは、前歯の歯ぐきがつくる輪郭のことで、横から見たときに緩やかなカーブを描いているのが理想的とされています。
では、なぜ歯肉ラインが大切なのか?その理由は大きく3つあります。
目次
1美しい笑顔はバランスで決まる
2歯ぐきの形は“若々しさ”に直結
3治療の仕上がりに圧倒的影響
① 美しい笑顔はバランスで決まる

歯の白さや形が整っていても、歯肉ラインが揃っていないと、なぜかスッキリ見えない…ということがあります。前歯6本の歯ぐきの高さは、左右で対称性があることが理想的とされます。
特に上の真ん中の2本(中切歯)と、その隣の2本(側切歯)の高さの差が“自然さ”と“整った印象”を作ります。同じ色のセラミックを入れたとしても、歯肉ラインが左右ばらばらだと「なんか不自然」「歯が浮いて見える」と感じてしまうこともあります。そのため、ハート歯科では歯の形だけでなく「歯ぐきのカーブ」を含めてプランニングを行います。
② 歯ぐきの形は“若々しさ”に直結
加齢や歯周病、強いブラッシングなどによって歯ぐきが下がると、歯が長く見えたり、歯の根元が露出して黄ばみやすくなります。すると、実際の年齢よりも老けて見られることがあります。
また歯ぐきが下がると知覚過敏も起こしやすくなり、見た目だけでなく機能面にも問題が生じます。逆に、健康で引き締まったピンク色の歯ぐきは、若々しさと健康感を引き立たせる最大のポイントです。
さらに、笑ったときに「歯ぐきが見えすぎる(ガミースマイル)」場合も、印象が変わります。ガミースマイル自体は個性の範囲ですが、気になる方にとってはコンプレックスの原因になります。原因は骨格や唇の動き、歯の位置など複合的で、治療にはボトックス、矯正などいくつかの選択肢があります。
③ 治療の仕上がりに圧倒的影響
セラミック治療やホワイトニング、矯正治療などの審美処置を受ける際、歯肉ラインの状態によって仕上がりが大きく変わります。
例えば
- セラミッククラウンの仕上がり位置
- 歯ぐきの炎症の有無
- 歯石や腫れによるラインの不均一
などがあると、どれだけ綺麗な歯を入れても“本物感”が下がってしまいます。
審美的な症例では、歯ぐきを整える「歯周形成(ペリオプラスティ)」や、歯肉の腫れを改善してラインを揃えるクリーニング・歯周治療を先に行ってから、ホワイトニングやセラミックを進めることもあります。
プロの視点では「歯だけでなく、土台である歯ぐきから整える」ことが最も自然で長持ちする美しさにつながるのです。
✅ 自分でチェックできる歯肉ラインのポイント
歯肉ラインが整っているか、自宅でも簡単に確認できる方法があります。

- 鏡の前で大きく笑ってみる
- 上の前歯6本(犬歯まで)の歯ぐきのラインを見比べる
- 左右の高さの差が大きくないか
- 歯ぐきの色が赤く腫れていないか
- 歯ぐきが下がって歯が長く見えていないか
もし気になる点がある場合は、普段のブラッシング圧が強すぎたり、歯周炎のサインかもしれません。
✅ 歯肉ラインを綺麗に保つためのセルフケア
歯肉ラインを整えるために、患者さんができることは意外とシンプルです。

- 適切な力で磨く(強く磨かない)
- 歯ブラシは柔らかめのものを使用
- フロスや歯間ブラシを習慣化
- 定期的に歯科でクリーニング
- 歯ぐきを傷つけないブラッシング方法を歯科で相談
歯ぐきが健康になると、自然とラインも整っていきます。
もし歯ぐきが下がっている場合は“正しい磨き方”に変えるだけでも進行の抑制ができます。
✅ まとめ:審美の鍵は「歯+歯ぐき」の両方
歯そのものに注目されがちな審美歯科ですが、実は歯肉ラインの影響はとても大きく、
歯の形・色の美しさ × 歯ぐきのラインのバランスで初めて、自然で美しい笑顔が完成します。
歯を綺麗にしたいと考えたときこそ、歯ぐきにも目を向けてみてください。ハート歯科では、歯だけでなく歯肉ラインを含めたトータルのバランスを見て、患者さんに合った最適な方法を提案できます。
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