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歯の豆知識

どうしてホワイトニングで歯が白くなるの?


  • 審美歯科

「ホワイトニングでなぜ歯が白くなるの?」
そう思ったこと、ありませんか?
実は、歯が白く見える仕組みには、歯の構造とホワイトニングの化学反応、この2つが深く関係しています。
今回は、ホワイトニングの仕組みについてお話していきます。

こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、今村佳世です。

目次

🦷ホワイトニングとは?

🦷ホワイトニングの仕組み

🦷ホワイトニングで白くできる歯・できない歯

🦷まとめ

 

🦷ホワイトニングとは?

 

ホワイトニングとは、薬の力で歯を漂白して見た目を明るくする治療法です。歯の表面や内部に蓄積した色素を分解し、元々の歯の自然な白さを引き出します。

ホワイトニングの種類

  1. オフィスホワイトニング(歯科医院で行う治療)
  2. ホームホワイトニング(自宅で行う方法)
  3. デュアルホワイトニング(オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法)

🦷ホワイトニングの仕組み

ホワイトニング剤には、主に過酸化水素や過酸化尿素といった成分が使われます。これらの成分の濃度は、ホワイトニングの種類や方法によって異なります。歯科医院で行う専門的なホワイトニングでは、比較的高濃度の過酸化水素(通常15%〜35%程度)が使用されます。一方、家庭用のホワイトニング製品では、安全性を考慮して低濃度(通常3%〜10%程度)の過酸化水素または過酸化尿素が用いられることが多いでしょう。これらの成分が歯の表面に塗られると、化学反応によってエナメル質の中に入り込んだ色素を分解します。

そのため、ホワイトニングは歯の表面を傷つけずに、内側からトーンアップしてくれるという特徴があります。ただし、この反応には時間がかかります。ホワイトニングの効果が現れるまでには、通常数日から数週間を要します。また、一度の処置で劇的な効果が得られるわけではなく、複数回の処置を重ねることで徐々に歯が白くなっていきます。

さらに、ホワイトニングの効果は永久的なものではありません。時間の経過とともに、新たな着色物質が付着したり、加齢による変化が進んだりすることで、再び歯が黄ばむ可能性があります。そのため、定期的なメンテナンスが必要となるのです。

🦷ホワイトニングで白くできる歯・できない歯

ホワイトニングで白くできる歯

  • 天然歯・・ホワイトニングは歯のエナメル質や象牙質に作用するため、自然の歯が対象となります。
  • 加齢による黄ばみがある歯・・年齢とともにエナメル質が薄くなり、象牙質の色が透けて見える場合にも効果があります。
  • 食べ物や飲み物による着色・・コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどが原因の表面や内部の色素沈着に対応可能。
  • 喫煙による着色・・タールやニコチンによる歯の黄ばみにも効果があります。

ホワイトニングで白くできない歯

  • 被せ物や詰め物・・クラウン(被せ物)やインレー(詰め物)、ラミネートベニアはホワイトニングでは白くなりません。これらの素材は色素分解の対象外です。
  • 神経が死んだ歯・・外傷や治療の影響で神経が死んだ歯(失活歯)は、ホワイトニングで改善が難しい場合があります。専用の「内部漂白」が必要になることがあります。
  • テトラサイクリン歯・・抗生物質テトラサイクリンの影響で歯の内部が変色している場合、ホワイトニングだけでは十分な効果が得られないことがあります。
  • フッ素斑(ホワイトスポット)・・過剰なフッ素摂取でエナメル質が白濁している部分は、逆に目立つことがあります。

そのためいずれ歯を白くしたいと考えている場合は、先にホワイトニングをし、ホワイトニング後の歯の色に合わせて詰め物や被せ物を作った方が経済的です。

🦷まとめ

ホワイトニングは、歯の色素を分解する化学反応を利用した、安全で効果的な方法です。

しかし、人工物には効果がないため、詰め物や被せ物がある場合は事前に相談することが重要です。自分の歯の状態や予算に合わせて適切なホワイトニング方法を選び、美しい白い歯を手に入れましょう。

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