歯が原因で病気は悪化する?
原因不明の不調、実は歯に多くの原因が隠れています。今回はその様々な原因についてお話ししていきます。
こんにちは!
福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師の福間裕仁です!
口は呼吸をし、食べ物を摂り込む入り口です。
「食べることは、生きること」といいますが、歯が悪くて食べものを上手に体内に摂りこめなければ、十分な栄養を得られず、どんなに健康な人でも衰弱してしまいます。
また、どんなに健康に気遣った食生活を心がけていても、それを取り込む入口である口の中に虫歯菌や歯周病菌がウヨウヨしていては、食べ物と一緒に菌も飲み込むこととなりとても不健康です。
実際、歯の噛み合わせや虫歯、歯周病が原因で、体の思わぬところに不調が表れるケースが数多くあります。
★虫歯や噛み合わせの悪さから、頭痛、肩こり、腰痛に

虫歯があると、なるべくそこで食べものを噛まないようにするので噛み方が偏ってしまいます。そしてそれによって左右のあごのバランスがゆがんでしまい、頭痛を引き起こすことがあります。
また根の深い虫歯そのものが原因で、頭までズキズキ痛くなる場合もあります。
虫歯がなくても、虫歯治療後の噛み合わせがうまくいかないと、あごの骨や筋肉がゆがみ、その違和感を無意識に解消しようとして姿勢もゆがんでしまうため、頭痛だけでなく、肩こりや腰痛にまで発展するケースもあります。
歯1本ごときで肩こりや腰痛にまでなるの?と不思議に思うかもしれませんが、たとえば足の小指にケガをしただけで、そこをかばって歩くことで、膝や腰まで痛くなったりするのと同じ原理です。歯1本でさえ、全身に影響を及ぼしてしまうのです。
ちなみに、1日のうち上下の歯が接触している時間は平均17.5分といわれています。現代人はスマートフォンを見たり、オフィスワークなどで下を向くので、必然的に奥歯をぐっと噛みしめた姿勢でいる時間が長くなりがちです。上下の歯の接触時間が長くなるとその分、歯の消耗も早くなって虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
★噛めないと、胃炎、肥満、認知症リスクも!

虫歯や歯周病で食べものがよく噛めないと、必然的に消化が悪くなって胃腸や十二指腸などに負担がかかり、消化器系の不調につながります。
また、よく噛めないと脳の満腹センサーが満足しないので、必要以上に食べてしまい、カロリーオーバーになって太りやすくなります。
さらに、よく噛めなくなって脳への血流が減ると、アルツハイマー型認知症になるリスクも高まるといわれています。
★噛み合わせの問題をチェック
- 上の歯が下の歯を1/3以上隠している。下の歯の隠れ方が多い人ほど問題がある
- 奥歯で噛んでも、前歯が空いている
- 前歯の上下の真ん中の線が一致せず、どちらかにズレている
- 口を開けると顎が鳴る
- 頬を間違えてよく噛む
- 顎が疲れやすい
- 歯ぎしりをしたり、歯をくいしばることが多い
これらに当てはまるものがあれば、お早めにご相談ください⭐