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歯の豆知識

入れ歯の食事練習


  • おとな向け

入れ歯を上手に使えるようになるためには練習と慣れが大切なのです。
今回、入れ歯に慣れていくためのポイントについてお話します。

こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、福間裕仁です。

今回は、入れ歯を上手に使えるようになるためのポイントについてお話していきます。

初めての入れ歯は…

●唾液が出やすくなる

●歯や歯茎が少ししめつれられるような感じがする

●話しにくい

●熱や味覚に対して少し鈍感になる。

●気持ちが悪くなったり、吐気をもよおすことがある

→これは、2~3日すると慣れてきます!

しかし、しっかり入れ歯に慣れるまでには痛みや傷ついたり、腫れた時等は直ちに歯科医師にご相談下さい。

次に、入れ歯の食事練習についてご説明します。

入れ歯ができあがって、「さあ!硬いものでもなんでも美味しく食べたい!」と思われる方が多いと思います。

しかし

例えば、新しい革靴をちょっと歩いただけでも靴擦れするように、お口の柔らかい粘膜の上に硬い入れ歯をはめるのですから、上手く使えるようになるためには練習慣れが大切なのです。

【食事習慣】

最初は、軟らかい物や、小さく切った物を奥歯でゆっくり噛んで下さい。奥歯で左、右と両側均等に噛むようにしましょう。

入れ歯の前歯で噛むと、入れ歯が動いたり、前歯部分の粘膜や顎の骨に負担がかかりすぎることがありますので注意が必要です。

だんだん硬い物、大きい物にうつしていく段階で、歯科医師とよく相談して、調整を繰り返します。

しっかり慣れるには約1ヶ月、ほとんどの物が食べられるようになるには約3ヶ月程の期間を要します。無理な使い方を避けて、一つ一つ段階を経て練習を続け、慣れていくことが大切です。

 

【食事のポイント】

硬い物、歯切れの悪い物は調理で工夫!

硬くて歯切れの悪いイカ、タコ、アワビ、フランスパン、こんにゃくなどは包丁で細かく切れ目を入れて歯切れを良くしたり、お肉は薄切りを重ねてボリュームを出すなど、調理で工夫すると家族で同じ食材を楽しめます。

つぶつぶ食品は気をつけて!

ごまやイチゴのつぶつぶは、入れ歯と歯茎の間に入るととても痛みを感じてしまいます。つぶつぶ食品は一度に多く口に入れないように気をつけましょう。もし、つぶつぶが入り込んでしまった場合は入れ歯を外して早めに取り除きましょう。

粘着性のある物は少しずつ!

入れ歯に粘着する代表的な食べ物はお餅です。お雑煮のように水分が多く含まれた状態にして粘着性を弱めたり、一口の小さくして少しずつ食べれば大丈夫です。

お餅のほかにも、キャラメルやお団子等にも気をつけながら美味しく食べるようにして下さいね。

その他、困ったことや疑問等ございましたら、何でもお聞きください^^