抜けた歯の保存
転けて・ぶつけて歯が抜けた!
こんな時どうしたらいいのか
ご紹介させてください
福岡県飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科 小児歯科 矯正歯科 インプラント ホワイトニング 審美歯科)歯科医師の仲宗根美由紀です!
今回は、詰め物が取れた・ぶつけて前歯が抜けてしまった!という時の対処法をお話しします。
まず、詰め物が取れてしまった場合
①取れてしまった詰め物を無理に戻さないでください
「詰め物が取れてしまったけどすぐに歯医者にいけない…」という事があるかも知れませんが、取れてしまった詰め物を無理に戻してしっかりハマれば良いのですが、もし浮いた状態で噛んでしまうと割れてしまったり、形が変わってしまったり、残っている歯が割れてしまったりすることがあります。
また、食事中に外れて飲み込んでしまう場合もあります。
②取れた詰め物はティッシュペーパーに包まず容器の中で保存してください
ティッシュペーパーで包んで置いておくと詰め物が細かい物であれば弱い力でも変形してしまいます。
また、ご家族の方がゴミと間違えて捨ててしまうこともあると思います。
③しっかり歯みがきをしてください
詰め物が取れた部分の歯は柔らかい象牙質というところが露出して虫歯になりやすくなっています。
また歯と歯の間に隙間があると「食片圧入」と言って食べカスが何層も重なり歯ぐきを圧迫して腫れてしまいます。
ですので、歯みがきをしっかりして虫歯・歯周病を予防する必要があります。
次はぶつけて前歯が抜けてしまった場合
抜けた歯は出来ることなら元に戻したいですよね?
そういった時は「牛乳」に漬けてください!
なぜ水ではなく牛乳なのか?その理由は「浸透圧」です。
一度抜けてしまった歯を戻しことが出来るかどうかは、抜けてからの時間が短く、歯の周囲についている歯根膜という膜が
どれだけ正常な状態で残す事が出来たのかにかかっています。
この歯根膜はすごくデリケートなので、人間の体液に対して非常に低い浸透圧の水道水に長時間漬けてしまうと
膜が破壊してしまいます。
それに比べて牛乳は比較的人間の体液の浸透圧に近く、膜を破壊する事なく乾燥を防ぐ事が出来ます。
しかし、牛乳に漬けていれば長時間放置していても大丈夫!と言う訳ではありません。
早ければ早いほど良いのですが30分以内が望ましいと言われています。
歯根膜が生きていて再殖できた後、神経の状態を確認して必要があれば根っ子の治療が必要な場合もあります!
根っ子の治療をしなくても経過観察は必要になってきますので定期検診も兼ねて定期的に受診してください。