仮の蓋が取れてしまいました。そのままでいいですか?
歯科の治療において、仮の蓋をさせていただく事があります。何のためにするの?もし外れてしまったら?そんな疑問にお答えします。
福岡県飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・審美歯科・小児歯科・矯正歯科・インプラント・ホワイトニング)の歯科医師の今井若奈です。
歯科治療を受けたことのある方は、
「今日は仮の蓋をしておきますね」と言われた事があるかもしれませんね。
ではその仮の蓋、どんなときに必要なのか、何のためにするのか様々な疑問があるかと思います。

ひとつひとつご説明させて頂きます。
【仮の蓋をするのはどんなとき?】
大きく次の2つが主になります。
1.歯の根っこの治療中のとき
むし歯の原因菌が根っこの中まで侵入した場合には、「根管治療」といって、歯の根っこの中も綺麗にする必要があります。

根っこの中を、洗浄液で洗い、消毒のお薬を詰めます。この消毒のお薬をしっかり効かせるために、仮の蓋をさせていただきます。
次回の治療の日まで、消毒のお薬の効果を発揮させるためには、蓋が外れずに、お薬が歯の外に流れてしまわない事が大切です。
★仮の蓋が外れないためには?
ガムやキャラメルなど、くっつきやすい物を避けるようにお願い致します。

また根っこの治療中の歯は弱い状態ですので、硬い物を噛むと、歯のビビ割れを起こす可能性もあります。硬い物も治療中の歯で噛まないようにご注意ください。
2.歯に詰め物をする治療のとき
むし歯治療において、下の写真のような「インレー修復」という方法があります。

①むし歯になってしまった部分を綺麗にし、形を整えます。

②詰め物(インレー)をつくるために型取りを行います。
③出来上がりまでの間、仮の蓋をします。

◉この場合の仮の蓋の目的は主に3つです。
⒈削った部分がしみないように保護する。
⒉出来上がり待ちの期間中に、角が欠けたりしないようにする。
⒊隣の歯が寄ってこないようにするため。
適合のよいインレーの製作には大切なものなのです。
★仮の蓋が外れないためには?
ガムやキャラメルなど、くっつきやすい物を避けるようお願い致します。

【もし仮の蓋が外れてしまったら?】
気をつけていたけれど、蓋が外れてしまった。
そんなときには、お早めにご連絡ください。
◉根っこの治療中であれば、消毒効果が薄れてしまったり、唾液を介して根っこの中に細菌が入ってしまうリスクがあります。
◉詰め物の出来上がり待ち期間であれば、歯がしみやすかったり、歯が欠けてしまったりするかもしれません。
型取りしたときと、形が変わってしまうと、詰め物の適合に影響がでてしまうことがあります。
その他、ご心配なことや疑問に思う点などございましたら、いつでもお尋ねくださいね。
福岡県飯塚市
ハート歯科クリニックいまい
☎ 0948-23-8102