もしかして「フレイル」?
「フレイル」という言葉を聞いたことはありますか?今回は「健康と要介護の中間状態」と定義されるフレイルについてお話をします
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、福間裕仁です。
フレイルとは、簡単にいうと加齢により体力や気力が弱まっている状態のことです。
フレイルは要介護状態の前段階と考えられていますが、早期の発見により予防する事で健康な状態に戻ることができます。
フレイル状態になると、、、
加齢とともにプレフレイル→フレイル→要介護という段階で進んでいきます。フレイルは、要介護の手前といえる時期です。対策をしなければ早い段階で日常生活に支障が出てくる可能性もあり、一人で自立して生活することが難しくなります。(要介護状態)また早期での死亡のリスクが高くなります。
フレイル5つの兆候
次にあげる項目5つのうち3つ以上当てはまるとフレイルと評価されます
1~2つの場合はプレフレイルと捉えます
①体重減少
②筋力低下
③疲労
④歩行速度の低下
⑤身体活動の低下
これらの5つの項目は互いに関連し、悪循環に陥ります
加齢などにより筋力や筋肉量が減少すると活動量が減り、エネルギー消費量が低下します。さらにその状態では食欲が湧かないので、食事の摂取量が減り、タンパク質をはじめとした栄養の摂取不足による低栄養の状態になります。低栄養の状態が続くと体重が減少し、筋力や筋肉量が減少していきます。こうした悪循環をフレイル・サイクルと呼びます

フレイル予防について
フレイルを予防するには適度な「運動」と「栄養バランス」の取れた食生活、そして「社会活動への参加」が重要です。最近では、特に「社会活動への参加」頻度の低下が、フレイルの入り口になりやすいといわれています。

趣味やボランティア活動、稽古などのグループ活動、友人との交流や近所付き合いなど、地域社会にかかわることが効果的です。閉じこもりがちな生活をしないように、生活習慣を改善してみましょう。
「社会性」は、活動量、精神・心理状態、口腔機能、食・栄養状態、身体機能など、健康分野にも大きく関わります。
フレイルとサルコペニアの違いとは
サルコペニアは、筋肉が減り、からだの機能が低下した状態を指します。握力が低下しているか(男性26kg未満、女性18kg未満)、または歩く速度が低下していて(0.8m/秒以下)、検査で筋肉量が基準より減少していることが認められると、サルコペニアと診断されます
サルコペニアは筋肉量や筋力の低下による身体機能の低下であることに対し、
フレイルは身体的だけではなく、精神・心理的、社会的な衰弱や虚弱を含みます。
サルコペニアは身体的な問題としてフレイルを引き起こす原因の1つになっています

年齢を重ねるにつれて、筋力は自然と落ちていってしまいます。生活習慣病予防にくわえて、フレイル予防に取り組みましょう!