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歯の豆知識

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知覚過敏の原因と対処法


  • おとな向け

冷たい物、甘いもの、風などで歯がしみることはありませんか?今回はそんな知覚過敏についてお話していきます

こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科衛生士真崎です

 

知覚過敏とは

虫歯や歯の神経の神経の炎症などの病気がない時に歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯がしみたり、痛んだりする事をいいます。

 

知覚過敏の原因

知覚過敏の原因は、歯茎が下がった事によって、象牙質と呼ばれる部分が露出する事によって起こります。

象牙質は、歯の最表層のエナメル質の下にあり、健康な人の歯の場合には、歯茎の上にはエナメル質のみが露出しているので、象牙質は口の中には露出していません。

ところが、歯周病や噛み合わせなど、過度な力が掛かると歯を支える歯槽骨が少なくなり、それに合わせて歯茎も下がってしまいます。

また、象牙質はエナメル質よりも柔らかい組織ですので、毎日の歯磨きを強い力で動かして磨いて いると、露出している象牙質が歯ブラシで削れてしまい、知覚過敏の症状が進んでしまいます。

 

知覚過敏の治療法

 ①知覚過敏用歯磨き粉

知覚過敏は歯科に行って診察を受ける事が大切ですが、忙しい方はなかなか歯医者さんに行く事もできないかもしれません。そんなときに自宅で『知覚過敏用歯磨き粉』を使用してください

最近はテレビCMなどでも流れている「シュミテクト」などの知覚過敏用の歯磨き粉は、薬用成分が露出した象牙質をカバーし、象牙細管へ刺激が伝わらないようにしてくれます。そのため使用し続ければ「歯がしみる」症状が緩和される事が期待できるのです

知覚過敏の症状が軽ければこのような歯磨き粉を使用するだけで症状が改善、解消することもありますが、1~2週間ほど知覚過敏用歯磨き粉を使用しても効果がなかった場合は知覚過敏ではなく虫歯の可能性もあります。また、知覚過敏+歯周病の可能性も十分考えられますので歯科医に行きましょう。

②薬の塗布・コーティング材

知覚過敏の治療法の中で、一般的に一番良く行われる治療法は、塗り薬で知覚過敏が起こっている象牙質の象牙細管を塞いでしまう治療法です。

軽度から中等度程度の知覚過敏であれば、この方法で治ってしまう方も多くいます。

 

ちなみに薬の塗布の場合、1回だけでなく数回、塗布しなければ効果を得られない事もあり、日常の歯磨き(ブラッシング)によって必ずコーティング材が擦り減っていってしまうので、数ヶ月ほどで効果がなくなってしまうことが普通です。

③ナイトガードを作る

知覚過敏の最も大きな原因の1つが「歯ぎしり」ですので、歯ぎしりが原因で知覚過敏になっていると思われる場合は当然、歯ぎしりを治さない限り知覚過敏も治りません。

ナイトガード(マウスピース)』という歯をカバーする器具を使用し、歯ぎしりによるエナメル質、歯周組織の破壊を防ぐ治療が行われます

 

自分では知覚過敏であるのか、むし歯などによる痛みであるのかは分かりにくいため、早めに歯科医院で受診することをおすすめします!