もしかしてフレイル?
今回は要介護にならないための「フレイル」予防についてお話をしていきます!
フレイルは大きく3つの種類に分類できます!
1つ目が「身体的フレイル」です。運動器の障害で移動機能が低下したり(ローモティブシンドローム)、筋肉が衰えたり(サルコペニア) するなどが代表的な例です。高齢期になると、筋力は自然と低下していきます。
2つ目が「精神・心理的フレイル」です。高齢になり、定年退職や、パートナーを失ったりすることで引き起こされる、うつ状態や軽度の認知症の状態などを指します。
三つ目が「社会的フレイル」です。加齢に伴って社会とのつながりが薄くなることで生じます。独居や経済的困窮の状態などをいいます。
これら3つのフレイルが連鎖していくことで、老いは急速に進みます。この連鎖はどこがスタートとなるかは、その人次第です。老いとは、決して身体の問題だけではありません!
“人は足から老いる”と言われています。若い頃は平気だった坂道や階段が辛くなったり、足腰が弱くなったと体感する事で、老いを感じ始める人が多いです。
その老いに負けないために、ウォーキングや足腰を鍛える運動を行っている方もみえると思います。
では、“人は口から老いる”という事はご存知ですか?これは、医科・歯科両方が注目し、2015年度から広がりを見せている『オーラルフレイル』という新しい概念です。
プレフレイル
「オーラルフレイル」の始まり(お口の機能低下)
滑舌の低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品の増加、口腔内の乾燥など些細な症状です。
見逃しやすく、気がつきにくいので注意が必要です。
↓ ↓さらに進むと、、、
フレイル
食べる力が全体的に弱まる為、食事内容の偏りが目立つようになり、しだいに栄養不足となり筋肉の衰えや体力低下につながる
↓ ↓最終的には、、、
要介護 転倒や歩行困難も起こしやすくなる!
「オーラルフレイル」(お口の機能低下)を理解し予防する事は、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも大きく関係してきます!
元気で長生きをし、おいしく食事をし、充実した毎日を過ごす為にも、口腔機能の維持向上はとても重要です!
やってみよう!!あなたはいくつ当てはまる?
オーラル フレイル チェック!
◾︎残っている歯数が20 本未満
■むせの増加
◾︎そしゃくの力が弱い
◾︎かめない食品の増加
■舌運動の力の低下
◾︎滑舌が悪くなった
オーラルフレイルを予防するには(お口の機能低下)どうすればいいの?
- かかりつけ歯科医院で定期健診を受けましょう!!
- 意識的にしっかり噛んで食事をしましょう
- 舌やお口周りの筋肉を鍛えるトレーニングをしましょう!
- バランスの良い食事をしましょう
正しいお口のケア方法を知ろう!
- 歯と歯ぐきの境目は特に注意してみがきましょう。
- 歯と歯の間のプラーク除去には、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。歯ブラシだけでは清掃効果は60%位ですが、歯間ブラシを併用すると85%まで上昇します!
- 舌清掃は、やわらかめの歯ブラシや舌クリーナーを使用しましょう!舌苔を除去する際には、力を入れすぎないように注意が必要です
- 義歯を清掃する時には、落として割らないように洗面器に水を張って行うと良いでしょう。必ずブラシを使ってこすり洗いをしましょう。この時に歯磨粉を使ってしまうと、義歯の表面に細かい傷がついて、細菌が繁殖しやすくなります。汚れや臭いが気になる場合は、義歯洗浄剤を定期的に使いましょう!
舌とお口の体操のやり方やお口の中で気になることがありましたら、お気軽にお尋ね下さい✨✨