中心結節ってなに?
お子さんの歯磨きをしている時
奥歯の噛み合う所にツノのようなものはありませんか?
もしかしたら中心結節かもしれません!
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、今井光です。
中心結節(ちゅうしんけっせつ)とは、歯の形態異常のひとつです。
奥歯の噛む面の中心部に発達した円錐状、または短い棒状の小突起を生じます。
この中心結節の中には神経が延びて入り込んでいることが多くみられます。
心結節は下あごの第二小臼歯(永久前歯から数えて5番目の歯)に比較的多く、
次に下の第一小臼歯(永久前歯から数えて4番目の歯)
そして上あごの第二小臼歯で、この3種類でほとんどをしめます。
出現率は1~4%で、少なめに思えますが、この数字は意外と多いものです。
この突起は歯が生えたての時に存在するケースが多いのですが、
基本的には徐々にすり減っていくと言われています。
だいたい11歳から12歳(4年生〜6年生くらい)の頃に多く見られます。
しかし、中心結節は折れやすく、破折すると痛みを生じて、神経を膿んでしまうケースがあります。
そして厄介なのはこの折れやすい時期が、歯が生えて根っこが完成していない時に起こりやすいことです。
子どもの中心結節が折れてしまい痛みが出ている場合や、噛み合わせの悪さにより、食事や歯磨きに影響が出ている場合などは、歯科クリニックで治療しなければいけません。
噛み合わせが悪くなる事によって、よく噛む事ができず、歯垢が溜まりやすくなります。
そうなると、虫歯のリスクも上がりますし、顎や姿勢の歪みにも影響が出てきてしまいます。
破損が見られる場合は、神経を除去する治療が基本となりますが、このとき神経の露出が少ない場合、除去せずに済むこともあります。
また、単純に中心結節が原因の噛み合わせの悪さを調整したいときは、周囲を詰め物などで補強したり、歯を少し削ったりします。
予防方法としては、SF又は樹脂で周りをガードして保護してあげる処置を行なっていくように
なってくると思いますが、中には経過観察をさせていただく場合もございますので、少しでも
これかな?と思う歯がございましたら、早急にご相談ください。
また、上記にありますように、非常に折れやすいですので、普段のお食事の中で、飴玉やお煎
餅などの硬いものはなるべく控えるようにして下さい。
もちろん、中心結節でなくても、SFなどをしておく事で、虫歯の予防にはなりますので、是非ハート歯科クリニックいまいに来院されてくださいね!