あれ?歯に角が生えてる!?
小学校高学年のお子様が保護者の方には一度確認してほしいことがあります。
こんにちは。
福岡県筑豊地区飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい『予防歯科・審美歯科・小児歯科・矯正歯科(マイオブレースシステム矯正,インビザラインシステム矯正)・インプラント・ホワイトニング』の歯科医師の今井若奈です。
今日は、「中心結節」のお話をしていきます。
・中心結節ってなに?
これは、小学校高学年の
11歳から12歳の子供に多くみられます。
小臼歯(前から4番目と5番目の歯)の
かみ合わせる部分に
見られる歯のとげのことです。
これを中心結節といいます。
中心結節は、存在している人の方が少ないんです。
日本でみても数%だと言われています。
そして、これは、大人になるにつれて
自然にすり減ってなくなることが多いのです。
しかし、まれに「物をかんだとき」や、
「かみ合わせる歯に強く当たったとき」など
何かの拍子で折れてしまうこともあります。
このとき突起の中にも神経が入っているので、
突然折れてしまうと神経が出てしまうことがあります。
また、折れてしまうとかみ合わせが
変化してしまうこともあります。
歯磨きの磨き残しが増えたりなど
お口の中の環境の悪化につながってしまいます。
通常は、少しずつすり減り
神経もだんだんと退縮していくため、
痛みを感じることはないのです。
しかし、折れてしまうと最初はしみる程度だけでも
「ズキズキ痛い」や
「冷たいものが当たるとしみて痛い」など
だんだん症状が強くなって
痛みが生じる可能性があります。
また、しみるなどなにかしらの症状が出なくても
神経が少しずつ弱ってしまい、
歯ぐきが腫れたり
突然痛みだしたりすることもあります。
この場合、一見何ともないような歯が痛んだり
腫れていたりするので判断が難しいのですが、
レントゲン写真を撮ると
根の先に黒い影が写る場合が多く見ることがあります。
これは根っこが、膿をためている状態です。
一度膿んでしまうと、
神経の治療を行わないといけなくなります。
こうなるとお子様も保護者の方も
どんどん不安になりますよね。
・どうすればいいの?
定期的に歯科医院を受診していれば
突然折れないように少しずつ削ることもできるんです。
こうすることにより、
神経の治療をせずにすますことができます。
痛くなってからの治療ではなく、
年4回の定期検診で予防や
早期発見をすることが重要なのです。
高学年になると、
仕上げ磨きをしなくなるため
「何かしらの症状の訴えがないかぎり
なかなかお子様のお口の中をみる事がない」
というお父さん、お母さん、保護者の方々は、
ぜひ今日からお子様のお口のチェックをされてみてくださいね。