その飲み物は大丈夫?
料理やお菓子作り、コーヒー、紅茶に入れる砂糖の量などには気をつけるものの、ジュースなどの清涼飲料水に含まれる砂糖の量となると、あまり意識をしたことはないのではないでしょうか?今日は、その清涼飲料水に含まれる砂糖についてお話をします。
福岡県飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・小児歯科・インプラント・ホワイトニング)の歯科医師の今井光です。
清涼飲料水って、つい喉が渇いていたり、汗をかいてしまった時など、飲んでしまいますよね。
清涼飲料水を飲むことで、むし歯を引き起こす可能性があるということは、何となくご存知だと思います。
その、コンビニや自動販売機などで売られているお茶や天然水以外の清涼飲料水には、かなり甘味の強いものが多いのです。
では、普段よく見かけるペットボトル500㎖のジュースにどれくらいの砂糖が使われているかご存知ですか?
分かりやすく「角砂糖」で表してみますね・・・
●カルピスウォーター 角砂糖18個分
●ポカリスエット 角砂糖9個分
●午後の紅茶ミルクティー 角砂糖9個分
●コーラ 角砂糖15個分
●なっちゃん 角砂糖12個分
と、意識なく飲んでいる清涼飲料水はこんなにも砂糖が含まれているのです!
こういう表など、ビジュアル的にみると怖いですね。いったい毎日どれだけ砂糖を摂取しているのかと。
清涼飲料水の中には多い物で40gを越える砂糖が含まれていると報告されています。
これは一杯のコーヒーなどに入れる砂糖の6から7倍の量になります。

「1日25gが適切な砂糖の摂取量」です。
間食で、このような砂糖を多く含んだ清涼飲料水を飲めば、甘いお菓子を間食として食べたのとほぼ同じ虫歯に対する危険性がありますから、なるべくお茶、お水などの砂糖を含まないものを飲むようにし、 清涼飲料水は特別な日くらいにしましょう。
こどものむし歯予防には、全体として砂糖の量を減らしてあげるだけでなく、摂取の仕方がとても大切です。寝る前に哺乳瓶にジュースやスポーツ飲料・乳酸飲料を入れ、くわえたまま寝かせることは厳禁です。
だらだら飲みはやめましょう。
実は、私たちの舌が味を感知するときに、温度や他の添加物などの影響を受けます。冷たいと甘みを非常に弱く感じるため、たくさん砂糖を入れなければ「甘くておいしい」と感じないし、また、クエン酸などの酸味料や炭酸が加わると、甘さを覆い隠してしまいますので、より沢山の糖分が必要となります。
糖質はビタミンB1を消耗します。ビタミンB1が不足すると、だるい、眠いなどの症状が現れます。若者が急に糖尿病に陥る「ペットボトル症候群」という病気もあります。
くれぐれも飲みすぎに注意しましょう!