永久歯がギザギザしてる、どうして?
子供の歯がやっと1本抜けた!!!
だけどなんか先がギザギザしてない??
と不安になられた事はありませんか?
今日は生えたての永久歯に関する保護者の方からのお悩みに答えます★
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、今井光です
お母さんお子さんのお口の中はどうでしょう?
前歯の永久歯は生えてきましたか??
生え変わりの中で、乳歯は先が平らだったのに永久歯の先はギザギザしている!
と心配で御来院される方が多くいらっしゃいます。
萌出して間もない永久歯の前歯はギザギザしているのが特徴です。
これは 発育葉というギザギザです。

永久歯の卵が歯槽骨の中で健全に石灰化して、発育する過程でできるものなのです。
前歯の先は近心葉、中心葉、遠心葉の三つの発育葉から形成されます。
したがってお山が三つのチューリップのような形になります。
この発育葉は上下の前歯同士が咬み合い磨耗する事により擦り減ってなくなります。
心配はいりません。
しかし!!
数年経ってもこのギザギザが消えてこない場合もあります。
★前歯(永久歯)ギザギザが治らない時の症状
①かみ合わせが悪い、不正咬合
食事する時に、食べ物をきちんと前歯で噛むことができない場合、前歯の上下の歯が当たっていない、適切に噛み合っていない可能性が高いです。
現代の食べ物は柔らかいものが多く、硬いものをしっかりと噛んだり、弾力のあるものを噛み切る機会が少なくなったため、上下の前歯がすり減らずにギザギザが残ってしまうのです。
噛み合わせが悪いと、歯並びが過蓋咬合(ディープバイト)や反対咬合(受け口)といった不正咬合となり、歯や歯茎に負荷がかかりすぎて、最悪の場合、歯が削れるリスクがあります。
★歯ぎしり・食いしばりの癖がある
無意識に歯ぎしりや食いしばりの癖があるお子様の場合、歯に過度な力がかかりますので、歯が割れたり、欠けたりするリスクがあり、歯の先端がギザギザになるため注意が必要です。
歯ぎしり・食いしばりの癖を解消するには、就寝時にマウスピースを付けて歯への負担を軽減させて保護したり、前歯が正しく噛み合うように歯列矯正を行うと良いでしょう。
★歯に強い衝撃が加わった
お子様が元気に遊んでいる時や運動をしている時に、歯に強い衝撃が加わると、歯がかけてしまい、先端部分がギザギザになることがあります。
転んで歯が欠けてしまったり、顔面を強打したときは、外部からの強い衝撃によって前歯が欠けてしまうことがあるので要注意です。
★中心結節の症状
稀なケースですが、永久歯が生えてきた時にツノのようなものが出てきた場合は、「中心結節(ちゅうしんけっせつ)」と呼ばれる歯の異常と考えられます。
歯が成長して上の歯とかみ合うと折れてしまうことがあり、中心結節が大きな場合は結節内にある歯髄(歯の神経)が露出して、歯髄炎や根尖性歯周炎を引き起こすことがあります。
★まとめ
お子様の永久歯が生えてきたばかりの頃は、歯の先端がギザギザしていても特に問題はなく、正常な状態です。
一般的には2年〜3年くらいで自然と歯の先端が平らになっていきますが、かみ合わせに問題があったり、歯がかけたりした場合は、歯科医院で治療が必要なケースがあります。
お子様の歯についてのご相談はハート歯科にお任せ下さい。