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歯の豆知識

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歯ブラシのタイミングについて


  • おとな向け

皆さんは歯みがきをするタイミングについでご存知でしょうか?
起床後~食後~就寝前など、効果的なタイミングをお伝えします!

こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科、小児歯科、矯正歯科、審美歯科、インプラント、ホワイトニング、インビザライン矯正)の歯科医師の仲宗根美由紀です。

今回は効果的な歯磨きのタイミングについてお話しさせていただきます!

 

食前の歯磨き

朝食前」、出来れば「起きてすぐ」の歯みがきがお口の中の健康にはとても効果的です。細菌は夜寝ている間に繁殖するので、起きてすぐは1日の中で最も細菌が繁殖している状態になっています。 これは、お口の中を洗浄する働きのある唾液が睡眠中に減ってしまうためです。

朝食前に歯磨きを行っていると、食事によって菌の大好物である糖質が与えられても、菌が減っているので酸が生じにくく(汚れにくく)なります。

私は食前に10分ほど歯ブラシで、少々力を入れてプラークを取り除くようにしています。

プラークを掃除しないで食べた後は酸性度が高まります。当然、歯は脱灰(歯が酸で溶けること)されダメージを受けます。なので食前にプラークを掃除することが大切なんです。

どうしても時間がない方や食後に磨きたい方は、食前にうがいをするだけでも効果がありますのでなるべくうがいをしてから食事を取りましょう。

 

食後の歯磨き

食べた直後に歯磨きをすると、歯の表面のエナメル質を削ってしまう、という説を聞いたことはありませんか?

食事をした直後のお口の中は、食べ物に含まれている糖を細菌が分解する影響で一時的に酸性の状態になっています。

お口の中が酸性になっていると、歯の表面のエナメル質が溶け出して弱い状態になります。

この時に歯磨きをして強く歯を磨いてしまうと歯の表面がすり減ってしまう、と報告されています。

そのため、唾液の力でお口の中が中性に戻る食後30分~1時間ほど経ってから歯磨きをするのが良いと言われています

 

就寝前の歯磨き

人は夜寝ている間に唾液の分泌が激減し、お口の中はは最もむし歯や歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすい環境になります。

そこで、就寝前の歯磨きをしっかりおこない、できるだけお口の中の細菌数を減らしておきましょう。

1日の汚れを持ち越さないように、朝、昼の歯磨きがしっかりできなくても、寝る前にしっかり行うと一番効果的です。

 

理想の歯磨き

歯磨きの時間は110分以上を心がけましょう。

時間をかけて丁寧に磨くことで、食べかすや歯垢などの汚れを落としやすく、お口の健康に繋がります。

また、デンタルフロスを使って歯ブラシでは届かない歯と歯の間のプラークを除去することも大事です。

歯と歯の間にも虫歯は出来るので、予防効果が非常に高まります。

 

定期的な歯科検診を

舌で歯をなぞったときにヌルヌルしたり、ザラザラした感触がある場合は、そこにバイオフィルムができてしまっています。

バイオフィルムは虫歯や歯周病の原因となり、歯の痛みや歯茎の腫れ、口臭の原因になります。

正しい歯ブラシの使い方や磨く力加減など効果的な歯磨きの仕方について、歯科医院での歯磨き指導を受けることもできます。

歯科医院の定期健診を受けて、お口の状態のチェックをするとともに歯磨き指導をしてもらうのがおすすめです。

適切なタイミングで丁寧に歯みがきを行って、お口のトラブルを未然に防ぎましょう。