歯が黄色いのはなぜ?
歯の色が気になる方はいませんか?
歯の色の変化にも種類があるってご存知ですか?
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科、小児歯科、矯正歯科、審美歯科、インプラント、ホワイトニング、インビザライン矯正)の歯科医師の仲宗根美由紀です。
歯がオレンジ色などに変色する原因
歯がオレンジ色になってしまうのには外的な要因と内的な要因があります。
どうして歯がオレンジ色に変色してしまったのか原因を探っていきましょう。
着色汚れ
着色汚れはいわゆるステインと呼ばれているものです。
私たちが普段食べている食品にはポリフェノールなどが含まれています。
これが唾液の中のたんぱく質と結合して着色汚れになります。
例えば色の濃いカレーなどは色が付着しやすい食品です。
ほかにもたばこのヤニやお茶類に含まれているポリフェノールから作られるステインは、特に歯につきやすいといわれています。
着色汚れを防ぐためには、色が濃いものを食べた時にできるだけ早くに歯磨きすることが大切です。
外出先などすぐに歯磨きができない時には、水で口を軽くすすぎましょう。
また、ガムを噛んで口の乾燥を防ぐことも効果的です。
歯石
歯の着色汚れには歯石や歯石が原因の場合もあります。
35~44歳では、約80%の方に歯石の沈着や歯周病があるともいわれています。
歯石が沈着してしまうと歯の黄ばみだけでなく、歯周病の原因にもなるので注意が必要でしょう。
歯周病とは歯茎と歯の隙間にある歯周ポケットに細菌がたまって、歯垢や歯石が歯にくっついた状態のことです。
歯石による汚れは自分では除去できません。
ただの汚れだと思っていたら、歯石が部分に細菌が増殖していることもあるので定期的に歯のクリーニングを受けましょう。
定期的にクリーニングを受けることは、歯の黄ばみ予防としても効果的です。
加齢による歯の変色
歯は透明なエナメル質と内側にある象牙質で構成されています。
この象牙質がエナメル質から透けて見えることで歯が黄ばんだように、あるいはオレンジっぽく見えることがあります。
加齢による歯の変色は、年を経るごとにエナメル質が少しずつ削られたために生じたものなのです。
さらに加齢や歯周病によって歯茎が下がると歯の根元の象牙質が見えやすくなります。
その結果、より一層、歯が黄色やオレンジ色に見えてしまうでしょう。
力を入れすぎたブラッシングや時間をかけすぎたブラッシングが原因となって、エナメル質が削られる場合もあります。
歯の着色汚れを取ろうとして強くブラッシングすることが、逆に歯の変色につながってしまうこともあるのです。
また、強いブラッシングは歯茎が痛む原因にもなるため注意してください。
抗生物質(テトラサイクリン)による変色
病気や怪我の治療に使われる抗生物質も歯の変色の原因となります。
抗生物質は細菌などの微生物の繁殖や成長を防ぐ作用がある物質です。
抗生物質の中には光を当てると発色する粒子が含まれています。
そのため継続して使うと歯に色素がしみ込んでオレンジ色に見えることがあるのです。
人によってはグレーになる場合もあるでしょう。
テトラサイクリンは広く処方されていて、シロップタイプの風邪薬や肺炎、ニキビの処方薬としても使われているものです。
テトラサイクリンの着色の出方は服用していた期間によっても違います。
軽い着色程度であれば歯科医院でのホワイトニングでも対処できるでしょう。
フッ素の多量摂取による変色
虫歯予防に使われているフッ素も種類によっては、歯の着色を招くことがあります。
フッ素の中でもフッ化第一スズは浸透性が高く、歯を黄色やオレンジ色を染めてしまうこともあるでしょう。
フッ化第一スズは、重度の虫歯や歯周病の場合に使用されるものです。
一方で軽度の場合には、着色の心配がないフッ素化合物が使用されることが多いでしょう。
虫歯予防のために塗布されるフッ素はほとんどがフッ化ナトリウムです。
フッ化ナトリウムは歯を着色してしまうことはなく、歯科医院でのホワイトニングを妨げることもありません。
フッ素を使う時には、どのフッ素なのか種類を確認するようにしてください。
よく分からなかった場合も当院でご相談いただければ一緒に解決していきますのでいつでもご相談くださいね。