前歯がギザギザしているけどなぜ?
検診などに来られた時に歯がギザギザしているのですが、なぜですか?という質問をされることがあります。
福岡県筑豊地区飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい『予防歯科・審美歯科・小児歯科・矯正歯科(マイオブレースシステム矯正,インビザラインシステム矯正)・インプラント・ホワイトニング』の歯科医師の仲宗根美由紀です。
前歯がギザギザでお悩みの方はいませんか?
小さい頃や、自分の子供の永久歯が生え始めた時に前歯がギザギザでも気になりませんが、成人してからも前歯がギザギザだと不安になる方も多いと思います。
成人してからも前歯がギザギザの場合、どのような原因が考えられ、どのように対処していくのか、その内容を説明します。
前歯がギザギザの場合はどうしたらいいですか?
歯を鏡で見た時に前歯がギザギザしていることが気になったり、自分の前歯がギザギザしているために思いっきり笑えないというお悩みはありませんか?また、子供の生えたての永久歯がギザギザしていて不安に思う親御さんもいらっしゃると思います。
前歯がギザギザしていると口元から見えるためコンプレックスに感じる人や、上手く食べ物を咬み切れているのか心配になり不安を抱く人もいると思います。
前歯がギザギザである場合、以下のようなデメリット、リスクがあります。
・顔の印象が悪くなる
・思いっきり口を開けて笑えない
・自分の容姿に自信が持てない
・唇を咬んだ時に傷つきやすい
これらのデメリットを改善するためにも、歯がなぜギザギザしているのか、原因を知りましょう。
お子さんの乳歯が永久歯に生え変わるころ、「前歯の先がギザギザとしているけど、大丈夫ですか?」と、疑問を持ち質問されることがあります。
しかし、乳歯から永久歯へと生え変わる過程で、前歯がギザギザとなることは正常なことであり、問題はありません!
歯が生成される前の“なごり”が残っているのです。
永久歯は顎の骨の中で育てられ成長を待って、役目を終えた乳歯と入れ替わりに萌出します。
永久歯は顎の中で3つの歯胚と呼ばれる歯のもとから発育葉と呼ばれる状態にまで成長し、それらが合わさって1本の歯となって生えてくるのです。3つの歯胚から形成された“なごり”として、生えたての歯はギザギザになるというわけです。
特に上と下の前歯にギザギザがよく現れます。このギザギザの部分を「切縁結節」と呼び、永久歯が生えてから数年たつと先端のギザギザの部分が目立たなくなります。
しかし、永久歯が生えてから2年~3年経っても、ギザギザした部分が平らにならない場合には、前歯がしっかりと上下の歯と咬み合っていない可能性もあり噛み合わせが悪くなることもあります。
そのような場合には、顎の発育異常による反対咬合、開口などの歯列不正が考えられ、治療が必要な場合には矯正治療をおこなう必要があります。
これまでご紹介したように、永久歯が生えてきて2年~3年経過した時点で、前歯のギザギザが目立たなくなっていた場合には、とくに心配する必要はありません。
しかし、永久歯が生え、成人しているにも関わらず、前歯のギザギザが目立つようであれば、以下の原因によって、前歯がギザギザしている可能性があります。
歯がなんらかの理由により欠けてしまって、先端部分がギザギザとしている。
とくに上の前歯などは衝撃によって、欠けてしまうこともあります。
顔面を強打した、転んでしまったなどの覚えがある場合には、歯が欠けている可能性も考えられます。
3つの頭が割るようにギザギザしているわけではなく、その他の形でギザギザしている場合は、御相談下さい。