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歯の豆知識

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歯を抜いた日は、お酒を飲まないほうがいいの?


  • おとな向け

歯を抜いた日、「運動や長時間の入浴は避けてください」と言われたけど…「お酒は飲んでも大丈夫なのかな?」と感じたことはありませんか?

こんにちは!

福岡県飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科 小児歯科 矯正歯科 ホワイトニング インプラント 審美歯科 インビザライン MRC矯正)歯科医師の仲宗根美由紀です。

 

抜歯後に「今日はお酒飲んでもいいですか?」とか「タバコ吸ってもいいですか?」といった質問を受けることがあります。これはとても重要な点で、傷口の治りにも大きく影響してきます。

歯を抜いた後の歯茎は大きなけがをした状態に近くて、顎の骨に埋まっていた歯を強引に引き抜くので、大きな傷口が生じます。それだけに、抜歯後には注意すべき点がいくつかありますので、詳しく説明してきます。

歯を抜いた後は血の流れを安定させることが大切!

私たちの歯は、顎の骨に埋まっているため、素手で引っ張っても、簡単に抜けることはできません。歯を抜く時の処置では、ペンチのような道具で、歯を強引に引き抜きますので、出血もそれなりに伴います。歯を抜いた後は、この出血をいかにコントロールし、傷口を正常に塞いでいくかが問題となります。その時、カギとなるのが傷口を修復し、栄養を与えてくれる血液です。歯を抜いた後は、この血液をいかに正常に傷口へと供給させるかがポイントとなります。

抜歯窩(傷口)への血流を不安定にする3つの習慣

1.飲酒(アルコール)

飲酒ですが、基本的に禁酒をお願いしています。アルコールが体内に入ると血管が拡張して出血をしやすくなります。また、出血が長引くと傷の治りが悪くなりますし、細菌に感染する恐れもありますので最低でも歯を抜いてから2~3日は禁酒しましょう。

2.喫煙(タバコ)

タバコは、有害物質ニコチンが含まれているので、毛細血管を収縮させるために傷の治りが悪くなります。歯を抜いた後にかかわらず喫煙は歯周病の原因にもなります。また、最近では虫歯のリスクまで指摘されています。なので、禁煙することをオススメします。

3.運動・入浴

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運動・入浴ですが、激しい運動は血流が良くなってしまう原因になるので、2~3日は控えてください。入浴はシャワー程度にして湯船に長くつかるのは止めましょう。運動も入浴も、傷口への血流が増してしまい、傷の治りが遅くなることがあります。

 

もし、出血がダラダラ続く場合は清潔なガーゼやティッシュを丸めて噛んで止血 して下さい。傷口が気になるとは思いますが、舌でさわる事で細菌に感染する可能があり、また舌でさわったり、うがいをしすぎることで血餅(粘膜を保護するためのカサブタのようなもの)が取れてしまうことがあります。傷口がふさがるのに時間がかかると、ドライソケットと言う症状になる事もありますので、注意が必要です!

また、歯ブラシで強く磨いてしまうと傷の治りが悪くなってしまうので、歯を抜いた2〜3日後は優しく磨いてください。

 

歯を抜いた後について、お話ししていましたが、分からないことや不明な点があれば、いつでも聞いてください!