歯科インプラントのメンテナンス注意点
現在、当院でもインプラント治療を以前終わられて、メンテナンスに通わられている患者さんが多数いらっしゃいます。
天然歯とインプラントの解剖学的な違い、それに対する各メンテナンス法の違いについて説明いたします。
また歯科衛生士として患者さんに対して気をつけていることを書きます。
★インプラントと自分の歯(天然歯)の違いとは?
インプラント体と周りの骨とは隙間がなく、くっ付いた状態です。天然歯は、歯根の周りにはクッションの役割をする歯根膜という組織があります。そのため、かむと歯はわずかに沈み込みます。
またこの中には、かんだ時にかかる圧力を感知して、かむ力をコントロールするためのセンサー(受容器)もあります。
インプラントにはこのようなクッションもセンサーもありません。
★なぜインプラントもメインテナンスが必要なのか?
インプラントの治療完了後、とても重要なのが、その後のメインテナンスです。
歯とその周りの組織に起こる炎症病変のひとつに歯周病があります。
インプラント治療した場合にも、アゴの骨に結合したインプラント体に同じような病変が起こることがあります。これは進行状態によって、インプラント周囲粘膜炎(インプラントとその周囲の粘膜にのみ起こる炎症)、インプラント周囲炎(さらに進行して、インプラントを支えるアゴの骨にまで炎症が達したもの)の2つに分けられます。
インプラント周囲炎はインプラントが外れる原因になるので注意が必要です。
★インプラント周囲炎の主な原因
・毎日のお手入れ(歯磨きが不十分
・定期的な歯医者でのメインテナンスを受けていない
インプラント周囲炎になってしまう主な原因としては、毎日の歯磨きが十分にできていなかったり、歯医者での定期的なメインテナンス(レントゲンなどによるチェック)を受けていないことが続いてしまい、お口の中の汚れがたまりやすくなってしまったことによって歯周病原菌が増殖し、インプラントを支えるアゴの骨を溶かしてしまうことがあります
毎日のお手入れや定期的な検診が大切です。
事故などで歯が抜け落ちてしまった場合は、その事故を未然に防ぐということは難しいと思います。しかし、歯周病や虫歯で歯がダメになってしまうことは、毎日の適切な口腔ケアや、定期的な歯医者での受診で防げたはずです。
ここに気付かない限りは、いくらインプラント治療をしても同じことが起こりうる可能性が高いのです。インプラント治療をしていない他の歯も、高額なインプラント治療をしなければならない状況はぜひ避けていただきたいものです。
ハート歯科ではみなさんが失った歯を取り戻し美味しくご飯が食べれるようインプラント治療を行っており治療後もインプラントが長持ちするようサポートをさせて頂いております!
お困りな際はご相談下さいね!