乳歯が抜けそうですが、絶対に麻酔をしないといけませんか?
子供達は麻酔が怖いので、乳歯が自然と抜けるのを待つ方を選びます。
今回は抜けそうな乳歯についてお話ししていきます。
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科、小児歯科、矯正歯科、審美歯科、インプラント、ホワイトニング、インビザライン矯正)の歯科医師の仲宗根美由紀です。
乳歯が歯茎からほとんど剥がれ、グラグラ状態になれば放っておいても問題ありません。
乳歯は永久歯が生えてくるのに合わせて、少しずつ歯茎から剥がれていきます。
グラグラしているのは永久歯が生えてきている証拠です。普通に生活していればきれいに抜けていくことがほとんど。
無理に抜こうとせず、自然と抜けるのを待つ方が良いですね。
痛くない乳歯の抜き方は?
痛くない抜き方は、指や歯で少しずつ抜けそうな歯を揺らして、自然に抜けるのを待つ方法です。
無理に力を入れるのではなく、少しずつ力を入れるのがポイント。「抜く」というより「抜けた」という状態がいいです。
歯科医院で抜歯をすると麻酔をかける必要がある場合があり、お子様に負担をかけてしまいます。
乳歯の抜き方の基本として押さえておきたいのが、乳歯を抜くのは生え変わり適齢期に入ってからです。
乳歯がグラグラと揺れ始め、なおかつ乳歯が生え変わり適齢期に達しているのであれば、乳歯は自分で抜いても大丈夫だと考えられています。
しかし、多少グラグラするからといって、無理矢理に引っ張るといった抜き方をするのはあまりよくないです。そのような抜き方をすると、歯茎を傷つけたり、歯の根っこが歯ぐきの中で残ってしまったりするリスクがあります。
歯がグラグラし始めたら、自然に抜けるのを促すために、舌や指で少しずつ揺らすようにしましょう。少しずつ揺らすことで、自然に抜けるのと同じような感覚で、歯を抜くことができるようになります。自然に抜けるようにすることで、歯茎やほかの歯に負担をかけにくくなります。
また、なかなか乳歯が抜けなかったり他、歯科医院にお越しください。
相談した方が良いのは以下のパターンです。
- 永久歯が正しく生えてこない
この症状に当てはまっているかどうか確認しましょう。
抜けそうな状態なのに抜けない
歯がグラグラし、すぐに抜けそうな状態なのになかなか抜けず、なおかつ咀嚼の際に激しい痛みがあるなど場合は、無理に抜こうとせず歯科医で抜いてもらうようにしましょう。
乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた
普通は、永久歯は乳歯が抜け落ちてから生えてくるものです。しかし、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくるケースがあります。その際は歯科医に診てもらい、状態を確認してもらってから乳歯の抜き方を決めるようにしましょう。
生え変わりの適齢期は歯の位置によって異なるものです。乳歯それぞれの生え変わり適齢期を把握しておきましょう。
①前歯(中央):6~8歳
②前歯(サイド):7~9歳
③犬歯:9~12歳
④小臼歯(手前):10~12歳
⑤大臼歯(奥):10~12歳
乳歯がグラグラしており、なおかつ適齢期にある場合は、抜いても問題ありません。しかし、適齢期ではないのにぐらついているという場合は、虫歯や衝撃による脱臼などが原因になっている可能性がありますので、歯科医に診てもらうようにしてください。