口育とは ~0さいから取り組む~
みなさん0歳から始める「口育」をご存知ですか?
どうして「口育」が必要なのか?
どうやって舌を鍛えるのか?についてお話しします!
Before

After

福岡県飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科 小児歯科 予防歯科 矯正歯科・インプラント・ホワイトニング・審美歯科)の行武です。
最近の小児には『口呼吸』『逆嚥下』のような異常が見られます。
こういったものは「口腔機能発達不全症」と言われます。
まず、なぜ「口育」が必要なのかお話しします。
⑴口呼吸と様々な問題
舌が下がることによって口呼吸に、、、
舌は人間にとってとても大切な器官になります。舌が発達しないと呼吸や嚥下、発音のも影響を与えます。
また、歯並びや顔つき、低身長や肥満、場合のよっては発達障害なども引き起こします。
⑵口呼吸によるアデノイドなどの扁桃腺の肥大
アデノイドが肥大するといびき、無呼吸、睡眠障害などを引き起こしてしまいます。
またアデノイド顔貌と言われるものもあり
・歯が出る・口内炎・あごが極端に後方になってしまう・鼻が小さいまたは狭い・二重顎・唇が分厚い・顔がむくむ などがあります。
そして、無呼吸症候群や睡眠障害になると成長ホルモンの分泌が悪くなります。
その影響で最も多いのは
・注意欠陥多動性障害・学習障害・低身長・肥満・漏斗胸・夜尿症 です。
口呼吸・嚥下を改善すると
・歯並びが良くなる・性格が明るくなる・顔つきがシュッとする・アレルギー(鼻炎など)が治ったなど
たくさん良いことがあります。
次は舌の鍛え方です!
⑴母乳中心の哺乳
乳児の時から始めるトレーニングです
赤ちゃんは母乳を飲む時に舌が鍛えられます。
ですのでなるべく哺乳瓶は使わずに母乳中心の哺乳をしてください。
⑵指しゃぶりよりおしゃぶり
生後6ヶ月までは指しゃぶりを積極的にさせてください。
原始反射を消して口腔機能を促進します。
ただし、6ヶ月を過ぎたらおしゃぶりに変えてください。
いつまでも指しゃぶりをしてしまうと出っ歯になったり、噛み合わせがずれたりしてきます。
おしゃぶりは歯への影響力が少ないので上手に活用してみてください。
⑶ストローは要注意!
乳児期からストローを使って飲むと、口の周りの筋肉を使って嚥下する為、異常嚥下を誘発しやすくなります。
本来舌を上げながら飲み込むのですがストローの場合は、舌は舌の歯を押しながら飲み込みます。
異常嚥下を防ぐには「コップ飲み」をしましょう!
コップで飲むことによって唇を閉じる練習にもなりますし舌を突き出しながら飲むこともなくなります!
難しい場合はスプーンを使って少しの量からチャレンジしてみてください。