CASE RECORDS

歯の豆知識

Instagram

親知らずってな〜に?


親知らず(第三大臼歯)は、成人の歯列の最も奥に生える歯で、多くの場合スペース不足や異常な位置に生えることで問題を引き起こします。みなさんの親知らずはどうなっていますか?

こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、吉田萌音です。

今回は親知らず(第三大臼歯)について詳しく解説します。

 

–親知らずとは—————————————

親知らずは、成人の歯列の最も奥に生える第三大臼歯です。通常、17歳から25歳の間に生えてくるため「親が知らないうちに生える歯」という意味で「親知らず」と呼ばれます。英語では「wisdom tooth」と呼ばれ、これは「知恵の歯」を意味し、成人期に生えるためそう名付けられました。

 

–親知らずの問題点———————————-

1. スペース不足:現代人の顎は小さくなっているため、親知らずが正常に生えるためのスペースが不足していることが多いです。その結果、親知らずが部分的にしか生えなかったり、歯茎に埋もれたままになることがあります。
2. 異常な位置:親知らずが正しい位置に生えない場合、斜めや横向きに生えてくることがあります。これにより隣の歯を押し、歯並びを乱す原因となります。
3. 炎症と感染:部分的に生えた親知らずや歯茎に埋もれた親知らずは、細菌が繁殖しやすく、炎症や感染の原因となることがあります。特に「智歯周囲炎」と呼ばれる炎症が起こると、強い痛みを伴います。
4. 虫歯:親知らずは歯ブラシが届きにくく、適切な歯磨きが難しいため、虫歯になりやすいです。

–親知らずの抜歯————————————

これらの問題が生じる場合、多くの歯科医は親知らずの抜歯を推奨します。抜歯の決定は歯の状態や患者の健康状態、親知らずの位置に基づいて行われます。

1. 診断と計画:レントゲン撮影やCTスキャンを使用して親知らずの位置や周囲の骨、神経の状態を確認します。
2. 麻酔:局所麻酔を行い、痛みを抑えます。場合によっては全身麻酔を使用することもあります。
3. 抜歯手術:歯肉を切開し、親知らずを取り除きます。歯が骨に埋まっている場合は、骨を削る必要があることもあります。
4. 縫合と回復:抜歯後は切開部を縫合し、回復を待ちます。通常、数日から一週間程度で日常生活に戻れますが、完全な回復には数週間かかることもあります。

–抜歯後のケア—————————————
抜歯後は適切なケアが重要です。以下のポイントを守ることで、早期回復が期待できます。

1. 痛み管理:痛みや腫れを軽減するために処方された薬を使用し、痛みや炎症を抑えます。
2. 出血のコントロール:ガーゼを噛んで圧迫し、出血を抑えます。激しい運動や熱い飲食物は避けましょう。
3. 口腔衛生:抜歯後は口腔内を清潔に保つことが重要です。優しく口をすすぎ、傷口を刺激しないように注意します。

 

–親知らずの予防と対応—————————–
親知らずの問題を未然に防ぐために、定期的に歯科検診を受けることが大切です。親知らずの位置や生え方を早期に確認し、必要に応じて早期対応を行うことで、問題の発生を最小限に抑えることができます。

親知らずは、現代の多くの人々にとって問題を引き起こしやすい歯です。適切な診断と治療、そして術後のケアが重要です。親知らずの状態に応じて、抜歯が最良の選択肢となることが多いですが、歯科医との綿密な相談が欠かせません。定期的な検診と早期の対応により、親知らずの問題を効果的に管理し、健康な口腔環境を維持することができます。

 

 

皆さんはご自身の親知らずがどのような状態なのかご存知ですか?是非歯科医院にて確認をして今後問題が起きないように対策をして行きましょう。スタッフ一同お待ちしております♪