硬い食べ物は歯に良い?
硬いものを食べたら歯が丈夫になる!と思われがちですが、それは本当でしょうか?
ご説明しますね
こんにちは!
福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師の今井若奈です!
患者さまに「硬いものを食べると歯って丈夫になりますよね?」と質問をされることがあります。
実は硬い食物 ( 歯ごたえのあるもの、噛み切らないと食べられないもの)が歯に良いのはせいぜい成長期の数年間のみなのです!
歯のエナメル質は人体の中で一番硬い組織だと言われていますが、硬い食物を強く噛む事はかえって歯にとっては脅威となります。
よく噛んで食べること、硬いものを積極的に食べること、とは混同してはいけません。
例えばご飯のような柔らかいものでも、よく噛んで唾液の分泌を促し、消化に役立てる事はとても良いことです。
硬いものは、歯がすり減っていたり、歯が破折してヒビが入っていたり、顎が痛かったりして、抜歯になるケースも・・・

歯も身体と一緒でそんなに丈夫ではないんです。
先ほど言った【成長期】に硬いものを食べた方が良い理由は、成長していく過程で顎を強くしてくれるからです。
大人は硬いものを一生懸命噛み砕くよりも、約30回咀嚼するほうが、記憶力低下防止や脳を活発にする効果がありますので、健康にとってとっても良いです!
『歯を痛める硬い食品』
一般的に虫歯に悪い食品はお酢やかんきつ類などの酸性の食品、キャラメル、チョコレートなどの粘度の高い甘い食品です。
もう一つは、歯のエナメル質を削ったり歯が欠けたり、歯に悪い影響を与える食品としては、お煎餅や煎った豆類、スルメなどの硬い食品です。
虫歯や歯周病で歯にダメージがあるなら猶更、これらの食品は避けるべきです。
『飴玉は噛まない方が良い?』
飴を無意識のうちに噛んでしまう方がおられます。
飴を噛んでしまうのはせっかちやストレスのせいだともいわれますが、単なる癖という場合もあります。
飴は噛むと歯を傷めたり割れたりするリスクがありますが、それ以外に、口に含んでいると口内に糖分がある状態が長くなりますので、虫歯になりやすくなります。
硬いものを食べてしまって歯が欠けたりした場合は早急に歯医者さんに受診しましょう!
放っておくと残せたかもしれない歯を抜歯しないといけなくなるかもしれません。
また硬い食べ物以外に、就寝時の歯ぎしり、食いしばりも歯にかなりの負担がかかり、歯が割れたり欠けたりすることがあります。
硬い食べ物でも好きなものを自由に食べられるように、歯の健康管理を日頃から十分に行いましょう。