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歯の豆知識

いつも口が開いてるけど大丈夫?


福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、仲宗根美由紀です。

 

今回は、口呼吸と鼻呼吸についてのお話をしていきます。

 

普段無意識のうちに行っている呼吸、

空気を吸ったり吐いたりするのは、鼻からか口からか意識したことはありませんか?

 

・テレビを見ている時

・ボーっと歩いている時

・眠っているときなどに

「少しでも口を開けているかも?」と思い当たる人は、

口から息を吸って吐いている=口呼吸をしている可能性があります。

お口が開いたままだと、ちょっとだらしなく見えてしまいますよね

 

口呼吸による悪影響を5つご紹介します

1つ目は虫歯になりやすくなる

口呼吸によってお口の中が乾燥してしまうと、唾液が分泌されにくくなってしまいます。

歯は、唾液に含まれる成分によって再石灰化し、初期の虫歯を修復しているのですが、唾液が少なくなってしまうとこの働きが弱くなり、虫歯の進行がしやすくなってしまいます。

 

 

2つ目は歯周病になりやすくなる・口臭がきつくなる

唾液の量が少なくなると、唾液の殺菌作用によって洗い流されていたお口の中の細菌も繁殖しやすくなってしまい、歯周病にもなりやすくなります。

また、お口の中の細菌の量が増えると、口臭もきつくなります。

 

3つ目はぜひお子さんがいらっしゃる方に覚えておいていただきたい出っ歯になりやすい

口呼吸をしていると、上あごの成長に影響が出てしまいます。

お口を閉じている状態では舌が上あごにくっついている状態になっております。

※当院ではスポットと呼んでいます

この舌の力によって上あごが広げられ、発育していきます。

ですが、口呼吸により口が開いている状態だと、常に舌が下にある状態なので、上あごを広げるための力が作用しません。

上あごが正常に広がらないと、歯が生えてくるスペースが確保できない為、前に飛び出し、出っ歯になってしまいます。

4つ目は風邪などの感染がしやすい

口呼吸だとウイルス直接体内に入ってくるため、インフルエンザや風邪などにも感染しやすくなります。

また、鼻呼吸の場合は、鼻の中で空気の温度や湿度を調整できますが、

口呼吸の場合は冷たく乾燥した空気が直接、気道や肺に送られてしまうので、喉や肺を痛めてしまいます。

5つ目はいびきや無呼吸症候群になりやすい

口呼吸は、いびき発生の原因にもなります。

いびきをかいている状態での睡眠は熟睡できず、疲労もなかなか取れません。

また、口呼吸により舌に力が入りにくくなってしまうと、睡眠時に舌が軌道を塞いで睡眠時無呼吸症候群になりやすい状態を作ってしまいます。

 

皆さん口が開いていないか確認されてみてはいかがでしょうか?