美容だけじゃない!歯科でのボトックス治療
最近よく聞くボトックス治療。歯科医院でも行えること、みなさんご存知ですか?
食いしばりや歯ぎしり、ボトックスで改善できるかもしれません。気になる方はご相談ください。
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、重信 圭佑です。
目次
1.ボトックスとは?
2.なぜ食いしばり、歯ぎしりは起こるの?
3.歯科のボトックスはどんな治療?
4.効果の実感と持続時間
5.ボトックスで期待できる効果
6.ボトックスでできること、できないこと
7.効果を高めるための併用治療
8.こんなかたにお
1. ボトックスとは?

ボトックス(ボツリヌス毒素製剤)は、筋肉の過剰な緊張をゆるめる働きを持つ薬剤です。美容領域で広く知られていますが、実は歯科医療の分野でも機能改善を目的とした治療として高い注目を集めています。歯ぎしり・食いしばり・顎関節の筋肉痛などは、咬筋(こうきん)という筋肉の使いすぎが原因となることが多いため、その緊張をやさしく抑えるボトックス治療が有効です。
2. なぜ食いしばり・歯ぎしりは起こるの?

現代人に増えている食いしばりや歯ぎしりの主な原因には、
- 日常のストレス
- スマホ・PC作業による姿勢不良
- 睡眠の質の低下
- 無意識のTCH(歯列接触癖)
などが挙げられます。
これらにより咬筋が常に緊張し、朝のアゴのだるさ、頭痛、肩こり、歯の摩耗、歯の破折リスク増加などの症状につながってしまいます。咬筋の肥大が続くと、いわゆる「エラ張り」として顔の輪郭にも影響が出てしまうことがあるんです。
3. 歯科のボトックスはどんな治療?

歯科で行うボトックスは、主に咬筋に注射し、その働きを必要な範囲でゆるめる治療となります。
- 施術時間:数分程度
- 痛み:細い針で最小限
- ダウンタイム:ほぼなし
- 食事・日常生活:すぐに可能
筋肉を完全に止めるわけではなく、噛む力は残したまま“必要以上に力が入らない状態”に調整するのが特徴です。ボトックスを打ったからといって食事がしづらくなることはありませんので安心してください。
4. 効果の実感と持続期間
- 効果の出始め:3日〜1週間
- ピーク:2週間前後
- 効果の持続:3〜4ヶ月
継続して治療することで筋肉が落ち着き、効果が持続しやすくなることがあります。
5. ボトックスで期待できる効果
● 機能面のメリット
- 食いしばり・歯ぎしりによる筋肉痛の緩和
- 朝起きたときのアゴの疲れの軽減
- 歯の摩耗・破折リスクの低減
- 顎関節周囲の負担軽減
● 美容面のメリット
咬筋の張りが落ち着くことで、
自然にフェイスラインがほっそり見える効果も期待できます。
周囲に気付かれにくい“自然な変化”が特徴です。
6. ボトックスで「できること」「できないこと」
◎ できること
- 過剰な噛む力のコントロール
- 咬筋の過緊張の緩和
- 顎の疲れや頭痛の軽減
- エラの張りの自然な改善
△ できないこと
- 食いしばりのクセそのものを根本的に消すこと
- 妊娠・授乳中の施術
- 完全な顎関節症治療(必要に応じて他の治療と併用)
まれに内出血が起こることがありますが、通常1~2週間で吸収されます。
7. 効果を高めるための併用治療
ボトックスは単独でも有効ですが、以下の治療と組み合わせるとさらに効果的です。
- スプリント(ナイトガード)治療
- TCH改善トレーニング
- 姿勢・舌の位置・生活習慣の見直し
咬筋の緊張を緩めながら“噛みしめのクセ”にもアプローチすることで、
症状の改善がより長期的に続きやすくなります。
8. こんな方におすすめです

- 朝起きるとアゴが疲れている
- 歯がすり減ってきた
- 肩こりや頭痛がよく出る
- 食いしばりをよく指摘される
- エラが気になってきた
症状に悩んでいる方だけでなく、
“歯を守る予防ケア”としてボトックスを選ぶ方も増えています。
9. 最後に
食いしばりや歯ぎしりは、放置すると歯や顎だけでなく全身にも悪影響を及ぼすことがあります。
歯科のボトックス治療は、機能改善と美容面の両方で効果を発揮する現代的な治療法です。
症状の原因や筋肉の状態は人それぞれ異なります。
当院では丁寧なカウンセリングと診断を行い、個々に合わせた最適な治療をご提案いたします。
お悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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