虫歯の原因は甘いものだけじゃない?意外な5つの落とし穴
毎日きちんと歯を磨いているのに虫歯ができてしまう…という方は、ぜひ参考にしてみてください。
こんにちは! 福岡県飯塚市にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科 矯正歯科 小児矯正 インプラント ホワイトニング 審美歯科)の歯科医師の今井若奈です。 「虫歯=甘いお菓子の食べすぎ」と思っていませんか? もちろん砂糖は虫歯の大きな原因のひとつですが、実はそれだけではありません。 普段の生活習慣や体の状態、さらには無意識の癖が虫歯の原因になっていることもあるのです。 ⸻ 1. 口呼吸による乾燥口で呼吸する習慣がある人は、歯が虫歯になりやすくなります。 口呼吸が続くと、口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減少します。 唾液には、虫歯菌を洗い流す「自浄作用」や、歯の表面を再生する「再石灰化作用」があるため、 唾液が少ない状態は歯にとって非常に不利なのです。 寝ている間に口が開いている人や、花粉症などで鼻呼吸がしづらい人は特に注意が必要です。 できるだけ鼻呼吸を意識し、口が乾きやすい人はこまめな水分補給や、唾液腺マッサージなども効果的です。 ⸻ 2. 夜の歯磨き不足
一日のうちで最も重要な歯磨きのタイミングは「夜」、特に就寝前です。 睡眠中は唾液の分泌が極端に減少し、口の中が乾燥しがちになります。 これは、虫歯菌にとって非常に活動しやすい環境。夜きちんと歯を磨かないまま寝てしまうと、寝ている間に菌が繁殖してしまいます。 忙しい日でも、寝る前の歯磨きは丁寧に時間をかけて行いましょう。 フロスや歯間ブラシも併用することで、より効果的に汚れを取り除けます。 ⸻ 3. ダラダラ食べと間食の多さ
虫歯は「何を食べたか」よりも「どのくらいの頻度で食べたか」が重要です。例えば、1日に1回ケ
ーキを食べる人よりも、何度も間食を繰り返す人の方が虫歯リスクは高くなります。 食事やおやつをダラダラと摂ると、口の中が長時間酸性に傾き、歯の表面が溶けやすくなってしまいます。 間食は時間を決めて、食べた後は水を飲んだり、口をゆすぐ習慣をつけましょう。 ⸻ 4. ストレスと唾液の関係実は、ストレスも虫歯の原因になります。 強いストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、唾液の分泌が減少します。 これにより口の中が乾き、虫歯ができやすい環境になります。 さらに、ストレスによって歯ぎしりや食いしばりの癖が出る人もいます。 これが歯の表面を傷つけ、細菌が入り込みやすくなるのです。 日頃からリラックスする時間を設けることが、意外にも虫歯予防につながるのです。 ⸻ 5. 酸性飲料の取りすぎ
虫歯予防のために砂糖を控えている人でも、見落としがちなのが「酸」です。 スポーツドリンク、炭酸水、フルーツジュースなどは酸性度が高く、歯のエナメル質を溶かすリスクがあります。 これを「酸蝕症(さんしょくしょう)」と呼び、虫歯と同じく歯にダメージを与えます。 これらの飲み物はダラダラ飲まず、一気に飲んで口の中に長くとどめないようにするのがコツ。 飲んだ後に水で口をゆすぐと、酸を中和する助けになります。 ⸻ まとめ 虫歯の原因は、甘いお菓子だけではありません。 呼吸の仕方や食習慣、ストレス、飲み物の種類まで、日常生活の中にさまざまなリスクが潜んでいます。 大切なのは、歯磨きだけに頼らず、「虫歯ができにくい生活習慣」を意識すること。 ちょっとした工夫や気づきが、あなたの大切な歯を守る第一歩になります。今日からぜひ見直してみましょう。