歯の矯正をはじめるタイミングについて
歯の矯正をはじめるタイミングって、いつですか?というご質問をよく頂きます
今回は、それぞれの時期についての目的や適正な年齢についてお話したいと思います!
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、吉田 萌音です!
今回はよくご質問をいただく、歯の矯正を行う時期についてお話したいと思います
「矯正って、大人になってからした方がいいと聞いたことがあるのですが、、、」
と、ご相談いただいたこともあります
歯の矯正は、年齢によって適した時期と治療方法、そして矯正を行う目的が異なります。
それぞれについてお話していきます!
時期について一般的には、以下の3つの時期に分けられます。
1. 交換歯列期(6歳~9歳頃)
6歳~9歳の矯正は、成長を利用して顎の骨格を整える治療を行います。主な目的は以下のとおりです。
- 不正咬合の原因となった悪習癖(指しゃぶり、口呼吸など)を改善する
- 不足した顎の成長を補い、永久歯の萌出スペースを確保する
- 正しい呼吸を習得し、健康な睡眠と成長を助ける
- 顎の骨格のズレを改善する
この時期の矯正は、永久歯が生え揃う前に顎の骨の状態を整えることで、将来的な矯正治療をより容易にすることができます。歯を並べる十分なスペースをこの時期に獲得しておくことで、歯を抜かなければならないというリスクを回避できるようになるという利点もあります。
また、不正咬合の原因となった悪習癖を改善することで、矯正治療後の歯並びが後戻りしにくくなります。歯並びだけでなく、お顔立ちにも効果が期待できます。
そして、口呼吸を改善して正しい呼吸法を得ることで、睡眠の質を高め、脳や身体の健康的な成長を助けることもできます
2. 交換歯列期(9歳~12歳頃)
9~12歳は、まだ乳歯から永久歯への生え変わり時期ですが、一般的には上顎の成長はとまっています。この時期の矯正の主な目的は、以下のとおりです。
- 不正咬合の原因となった悪習癖(指しゃぶり、口呼吸など)を改善する
- 永久歯の正しい位置に誘導する
- 歯並びを整える
3. 永久歯列期(12歳以降)
永久歯列期は、すべての永久歯が生え揃った時期です。この時期の矯正は、「成人矯正」と呼ばれ、主に歯並びを整えることを目的とした治療を行います。主な治療方法は以下のとおりです。
- ブラケットとワイヤーを用いた矯正装置
- マウスピース型矯正装置
- 外科手術
成人矯正は、顎の骨の成長が止まっているため、交換歯列期の矯正よりも治療期間が長くなる傾向があります。また、虫歯や歯周病などのリスクも高くなることがあるため、治療前にしっかりと検査を受けることが重要です。
矯正を始めるべきタイミング
歯の矯正を始めるべきタイミングは、上記のように年齢によって異なりますが、一般的には以下のタイミングが適しています
- 交換歯列期の矯正: 6~7歳頃
- 成人矯正: 永久歯が生え揃ってから
ただし、上記はあくまで目安であり、個人の歯並びや顎、それから悪習癖の状態によって最適なタイミングは異なります。そのため、歯並びや咬合について気になることがあれば、早めにご相談いただきたいです!
矯正治療を受ける際の注意点
歯の矯正治療は、歯科医師による診察と検査が必要です。
また、矯正治療は長期にわたる治療となるため、矯正を行う目的、治療期間や費用、通院回数などを理解したうえで始める必要があります。
歯の矯正は、年齢によって適した時期と治療方法が異なります。歯並びや咬合について気になることがあれば、早めに矯正歯科医に相談し、自分に合った治療方法を見つけることが大切です。
少しでも気になることがあったら、是非一度、お気軽にご相談ください!