根管治療の流れ(痛んでいる神経を処置する時)
根っこの治療って、具体的に何をするんだろう?と疑問に思ったことはありませんか?
今回は、根管治療(根っこの治療)の流れについてお話します。
こんにちは!福岡県飯塚市鯰田にあるハート歯科クリニックいまい(予防歯科・矯正歯科・審美歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント・マイオブレス小児矯正・ホワイトニング・インビザライン矯正)の歯科医師、吉田 萌音です!
根管治療の流れについてお話させて頂くにあたり、まずは、歯の構造について軽くご説明します!
歯は、歯槽骨という骨の中に埋まった部分(歯根)と歯槽骨から外に出ている部分(歯冠)の大きく2つの構造から成り立っています。
歯冠は外側から、エナメル質・象牙質・歯髄(神経)という構造になっています。
歯根は外側から、セメント質・象牙質・歯髄(神経)という構造になっています。
根管とは、歯髄が入っている管のようなつくりの部分をさします。
今回はこのうち、歯根と歯冠の中の歯髄に焦点を絞ってお話していくことになります。
何もしていなくてもズキズキと歯が痛い、、、
物を噛んだら歯が痛い、、、
温かいものがしみる、、、
等など、主にこのような症状が認められるとき、歯の中の神経が傷んでいて、いわゆる根っこの治療をせざるを得ない場合があります。
こういった場合の根っこの治療とは、具体的には、その歯の歯髄(神経)を全て取り去ってしまうことを意味します。
では実際の根管治療の流れについてお話していきます。
まずは、治療する歯にしっかりと麻酔を効かせます。
場合によって、歯そのものの高さを削って低くし、物を噛むときの負担をかかりにくくしていきます。
歯に被せ物や詰め物が入っている場合は、まずは除去していきます。
虫歯になっているところがあれば、しっかりとその部分を除去します。
その後、歯冠の中の歯髄がある部分まで削ってアクセスしていきます。
歯冠の中の歯髄を取りきったら、次は歯根の中の歯髄をとっていきます。
歯根は細長い形をしており、その本数や形の特徴などは個人差がとても大きいです。また、歯の種類によっては難しい症例となる場合も多いです。
そのため、根管治療は慎重な操作が必要となります。

歯根の神経を取っていく際には、滅菌された専用の器具を使用して、歯根の長さ、形等に合わせて繊細にかつ慎重に取り組んでいきます。
歯の神経を全て取りきった後は、神経がもともと入っていた根管内に緊密にお薬を詰めていくことになります(根管充塡)。その段階に入る前に、場合によっては何度かお薬の交換に来て頂くことがあります(根管貼薬)。
最終的なお薬を入れることが可能と判断して根管充塡を行った後は、入れた薬がしっかり固まるのを待ってから、歯に被せ物を入れていくために土台を作るという段階へ入っていきます。
今回は、根管治療の流れについてお話させて頂きました。
イメージが湧きやすくなりましか?分からないことや不安なことがあれば、なんでも私たちスタッフに聞いてくださいね!